※古泉消失話でキョンが病んでます。
↓
古泉が消失してから、3日が経った。
原因は不明。
ただ言える事はハルヒが何かしら関わっているという事だけ。
長門も朝比奈さんも必死に原因を調べてくれて。俺は何も出来ないで古泉が居たマンションに行って1人泣いては、どうしていいのかも、どうしたらいいのかも分からないまま途方にくれていた。
何もする気力なんてなくて、食欲もわかない。きっとやつれてきたのだろう。谷口や国木田までもが俺を心配し始める始末だ。
俺を心配してくれるなら、古泉を探してくれないか?
俺には、古泉が必要なんだ…。
「あんた変。」
昼休みもぼんやりと何も考えられず1人過ごしているとハルヒが苛立ちを含んだ声色でそう言ってきた。
俺がゆっくりとハルヒを見れば、じれったそうにハルヒは言葉を続ける。
「なんでそんなに古泉君に執着してるの!?先生の話じゃ親元に急用で帰ってるって言ってたじゃない。」
それはお前がそうやって情報を書き換えたんじゃないか。そう言ってしまいそうになって必死に堪えた。
言ったってこの状況は変わらない。むしろ悪化するかもしれない。
長門がこの前言っていた。"彼女はきっとあなた達の関係に気付いたのだ"と。
「お前は、俺と古泉が付き合っているのが変だと思うのか?」
「っ!!…変よ!変に決まってるじゃない!男同士なのよ!?」
「そうか………それでも、俺は古泉が、好きなんだ。」
俺が静かにそう言うと、ハルヒは顔を真っ赤にして怒りを露わにしていた。
何も変なことなんてないんだ。
俺も、古泉も本気で恋をしていたんだからな。
だから分かってくれハルヒ。
俺は、アイツ以外愛せないんだ。
「なぁハルヒ、1つお前に頼みたい事があるんだ。」
「…なによ。」
「古泉を、許してやってくれないか?」
「私は別にっ」
「お前が許してくれればアイツはきっと帰ってくるんだ。…頼むから、俺から古泉を奪わないでくれ。」
俺は泣かないでハルヒを見れただろうか。
ハルヒが何か叫んでいたがよく聞こえなかったな。
視界がぼやけて思考が鈍る。
古泉が居たらいつもの笑みを見せてくれるだろうか。
古泉が傍にいるだけで、俺は幸せだったんだ。
こんな世界も捨てたもんじゃないとさえ思えたのに。
目に見えるもの全てがモノクロと化す。
胸が痛い。身体中が悲鳴を上げる。
震える身体を落ち着かせるように自分の腕で自分を抱きしめる。
古泉の掌が、体温が恋しくて、また泣けてきた。
なぁ神様。
俺の幸せ全部あげるから古泉を返してくれよ。
それが無理なら、俺も消してくれ…今すぐに。
だって意味がないんだ。古泉がいない世界になんて、俺には…必要ない。
END
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…はい!お疲れ様です。
多分キョンも古泉もハルヒも悪くはないんですよね。でも結果としてハルヒには古泉が、キョンにはハルヒが許せない存在になってしまいましたが(苦笑)
少しでも切なくなってもらえたら嬉しいであります。
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