しーしーま?2
※相手視点
あいつは挨拶代わりに「好き」という奴だ。
そう思われてもいいと思っていた。
「先輩、好きー」
「あぁ、おはよう」
男なんて範疇にない先輩に、気持ち悪がられることなく沢山好きといえるから。
けれど
「この子なんか彼女にどうだ?」
なんの疑いもせず同じ課の女の子なんか薦めてくるものだから
「先輩・・好きなんだけど」
いつの間にか贅沢になっていた俺は、思わず傷ついてしまった。
「・・・」
一緒にいられるには、ノンケだと思われていた好都合だと思っていたのに。
あれ以来、先輩と話していない。
怖くて目を合わせることもできない。
言えない「好き」が、心の中にたまっていく。
明日こそ「あれ、本気にしたんですか?」って弁解しないと。
手遅れになる前に。
next…?
[管理]
無料HPエムペ!