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世界なんていっそ滅びちまえ。そう考えては、やっぱダメだと思いなおす。まだダメだ。世界を捨てるには早すぎる。まだあいつが隣で笑ってるうちは、俺はこの世界にいなくちゃならないんだ。

夏の夜は暑い。星がきれいだからと連れだしたナルトの肩を抱きよせた。ナルトはちょっとだけビクついて、でもニッコリと笑顔で言う。

「告白かよキバ」

「!?…なに。俺の気持ちバレてんの」

「…こないだ、シカマルからきいた」

「あいつめ」

シカマルめ余計なことを。だいたいアイツもナルトのこと好きだろうが。でもまぁ、ナルトは知ってんのか。そっか。

「え。あー、ん。えー」

「おいキバ。どうしたんだってばよ」

「あのよ。今俺お前抱きしめてんじゃん」

「うん」

「そしてお前にコクるつもりだったからよ。お前がもう知ってるって…計画が」

とかいいつつ、俺はもっと強くナルトを抱きしめた。ナルトはただ俺の胸に顔をうずめている。もう、本気で愛しいぜマイベイビー。

「あっそうだキバ」

「あー?」

「誕生日おめでとってばよ」

「さんきゅ」

世界もまだ、捨てたもんじゃないと思った。







end

キバ誕生日おめでとう。

0707






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