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めんくい


「……それにしても、知らなかったぁ」

おだんご髪の少女が、長髪の男をからかうように笑った。男の顔はしかめつら。

「何をだ」

「ネジが面食いだったなんて」

「な」

「だってそうでしょ。ナルトくんが好きなら」

「……………」

少女はまた、くすくすと笑った。男のしかめ顔はますます引きつる。

「俺は…か、可愛いからナルトに惚れたんじゃない」

「面食いはみんなそう言うのよね」

「……………」

少女は腰にかけた武器を手にとりみがきながら言った。

「テンテン」

「なに」

「…き…聞いてくれ。俺は可愛いナルトを好きになったわけじゃなくて…」

「落ち着いて」

「好きになったのが、たまたまナルトで、たまたま極上級に可愛らしかっただけなんだ」

男の顔は、照れながらも真剣。少女は再びぷっと吹き出した。

「バカね、ネジ」

「!」

「それ、天性の面食いってことじゃない」

「え…」

男はすごく困り顔。少女の笑いは止まらない。

「ネジは面食いでもいいけど。ナルトくんまで面食いだったら困るわよね」

「…失礼だな」

「あ、ちがうちがう。ネジも十分美形だから心配しないで。私が言いたいのは…」

少女は手に持っていた武器をフッと木に投げつけた。それは男の顔ギリギリを通って木にささる。

「サスケくんもサクラさんも美形だから心配じゃない?」

「!」

少女の言葉に、男は確かにと頷く。いつもの態度とはちがい、とても素直だ。










………楽しい遊び見付けました。









end




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あきゅろす。
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