屁理屈幸福論
運命は変えられる、ってお前に教えられたよ。そうなんだ。オレは間違ってた。
でも、な。
人が等しく、平等に持っているのは死だけなんだ。死だけが、オレもお前も持っている、平等な運命。
だから、死ぬときはお前とがいい。守って先に死ぬのも、守られて後に死ぬのも、どちらもイヤなんだよ。
「相変わらず、屁理屈ばっかだってばよ…ネジは…」
そうだ、そうかもしれない。なぁ、ナルト。オレの運命が訪れたとき…お前は一緒に死んでくれるか?
愛しい人は、頷かず、哀しそうに微笑んだ。オレはそれでいいんだよ、って笑った。
それで良いんだよ、ナルト。
死だけが平等。それ以外は、不平等なんだ。
end