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そうはいってもクリスマスだもの、私にだってささやかな夢の一つや二つ。

街に溢れる商魂逞しいじじい達の中に一人くらい本物が混じっていてもいいと思うし、目覚めた朝の枕元にいっぱいの赤い長方形がピラミッドみたいに積み上げてあったならとても素敵だと思うの。襖を開けたらきらきらと輝いた部屋にご馳走が並んでいて、パピーもマミーも兄ちゃんも新八も定春も、そしてそして銀ちゃんも。家族が全員揃って居たりして皆でメリークリスマスってわけのわからない呪文を唱えながらケーキを食べるんだ。

そうして紙の張られた扉をカラリと横に引いたらあっさりといつもの万事屋が広がっていて、私がアクビのふりして小さく目元を擦るのは目に見えていたのだけど。

ひんやりとした廊下の感触は私の目を覚ますには十分に優しかったから、夢の余韻もなく普段通りに、羽織ったウサギのはんてんの袖もとをきゅうっと握って、反対の手で居間の扉を開ける。






テーブルに置かれた私宛ての郵便物と、見慣れぬ父親の名前に気が付くのはその三秒後のこと。






071224



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