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きしり、と臓腑の軋む心地に顔をしかめた。お前は本当に人間アルか?皮肉混じりに問うた言葉に、相手の口元が仄かに歪んで愉悦を示す。コイツはどれだけ捻くれているのか。それを云う私も、実は彼に負けない位に捻くれているのは確かなのだけれど。私は奴の鳩尾目掛けて足を振り抜きながら、左の手で腰の辺りをまさぐる。斯くして愛用の傘はこの手に収まった。悔しいけれど、この男は確かに強い。私の奥深くを突き上げて、心の臓迄を揺らす程に。我知らず口角の上がる私を見て、隻眼の男の目が益々と愉しげに細まった。ああ、こんな姿、きっと彼には見せられない。





070620


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