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気付いた瞬間に失恋なんて良くある話。そもそも恋の成就なんて願うべくも無い僕にとっては、彼女の視線の先に誰がいようとも全く関係の無い事で。それはあたかも木の葉の枯れ落ちるが如く、極めて日常の風景。そう、秋めいた風に揺れる亜麻色の繊細な髪の毛や、伏せられた睫毛の作る影、薄く開いた艶の有る唇から繰り返される呼吸だって只の日常だ。特別に馳せる想い等抱く筈が無い。まして、触れてみたい、なんてそんな。そんな破廉恥極まりない事を誰が思うものか。握り締めたぬいぐるみから綿が飛び出たって彼女の吐息に小さな声が混ざったって窓から入り込む風が冷たくったって周りに誰も居なくたって、そうだ絶対に。



―――押し上げた眼鏡の先、机三つ分の距離で誘惑の女神がくしゃみを一つ。


oh,my goddess!



どうか早く目を覚ましてくれないかな、僕だって一応男なんだけど。





071017



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