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この感情に色を付けるのなら、血のそれと相違無いだろう。
求める事に甘さのカケラも無いのだ。
例えるならば其れは夜兎(わたしたち)の本能のように、体の奥底から沸き上がってはこの身を駆り立てる。
嗚呼、何て空想じみたエゴイズム。世界を揺るがす程の純情感情。上も下も無く、左も右も無く、退く事も許さずに、向かうはただ前にのみ。 この衝動のままに、独りで踊るのも悪くは無い。モラルもリアルも蹴飛ばして、赤い足跡は酷薄に君を塗りつぶす。
どうか私に溺れて下さい、愛しい愛しい背子の御方。
其の赤は、まるで狂気の沙汰。




070816


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