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同じ空の下に在るという奇跡を当たり前にしてくれるのは、いつだって当たり前の世界。音は空気を伝って或いは電波に乗って、色は折れまがって重なって、ニオイと熱は共々に私の中を埋めつくす。やりたい事とやるべき事の不一致はよくある矛盾、二十四で足りないというのは決して己のみの不幸では無いのだから悲観の対象にもなり得ない。とどのつまり、私は様々に満たされている。例えばこの酸い味にしたって、飽きないのかと問われれば飽きても美味いと返せる程に幸せ慣れをしていないのだから、細やかでも十分な満足を得られているのだ。この上、他に何を望めというのか。いいや何をも望めはしまい。現状以上の未来なんて予測はおろか想像も出来ない私自身に於いて、不幸にも望むべき事は何も無い。

君が笑うという当たり前の事以外の、唯の一つだって。





070802


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