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Cattleya物語

カトレアの原種は中米から南米にかけて30〜50種類自生しています。(分類がまだ定まってない

時は19世紀。
イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国の資産家たちが、プラント・ハンターと呼ばれる人達に植物の収集をさせていた時代です。

1818年に英国人ウィリアム=スウェイソン(William Swaison)がブラジルのオルガン山脈から採取した苔や地衣類(この頃、資産家の間で流行りだった)を分厚い葉に包んでイギリスに送りました。

当時は船便で梱包材料もままならなかった為、分厚い葉は役に立ったようです。

この梱包に使われていた植物をバーネット在住のイギリス人園芸家ウィリアム=キャトリー(William Cattley)が栽培したところ、今までにみたことがない花が咲きました。

それがCattleya.labiataです。

そのことを記念して植物分類学者のジョーン=リンドレイ(John Lindley)がCattleya.labiataと名付けました。

因みにlabiataとは『大きな唇弁』という意味です。

あの、大きな唇弁(リップ)は衝撃的だったに違いありません。

…スウェイソンは現地でカトレアの花をみているはずなんだけど、それを梱包材料に使っちゃうなんて たまたま花のない時期だったのか?とか考えますが、今ではありえない話です。


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