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思わずぎゅっと抱きしめて、顔中にたくさんのキスの雨をふらす。



綱吉はくすぐったそうにしながらも、嬉しそうにそれを受け入れている。


そのまま綱吉の肩に顔をぎゅっとうずめると、綱吉からは不思議そうな声があがる。



「雲雀さん・・・?」


「ねぇ、綱吉」


「なんですか?」


「世界に、僕達二人だけだったらいいのにね」



小さな手がそっと雲雀の背中にまわる。



「そうしたら、俺たちお互い以外何もなくなっちゃいますよ?」


くすっと笑って綱吉がいう。



「それは・・とても幸せだね」



もう、と少し呆れたように綱吉が笑う。


「でも・・・それでもいいかもしれませんね」


細い体を引き寄せてより一層強く抱きしめた。


ふと香るのは、吸い込まれてしまいそうな甘い甘い香り。


とても満ち足りた気分だ。


「綱吉・・・愛してるよ」


「はい・・・俺もです」


そのまましっとりと深く唇を重ねた。




 


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