「……さっきシルバーと大きさ比べしたんすよ。」
「うん。」
「そしたら俺のが小さくて、別にさした興味も示さないシルバーがムカついて、」
「今度は俺と比べようと。」
「…はい。」
何か、意外。
何時も大抵の事なんかばっさりと流すゴールドがこんなちっちゃい事でムキに成ってるのが。やっぱり子供だなとか実感すると其れが凄く可愛い事みたいに思えてきて。
「何笑ってるんすか!」
「いや、ゴーらしいなーと思ってさ。」
「ちょ、頭撫でないで下さいよ!ガキじゃねーんすから!」
「あっはっはっはっはっ。」
「俺マジで真剣なんですってば!」
「別にそんな真剣に成ったって今直ぐ手が大きく成るって訳じゃないだろ?」
「其れは…そうっすけど。」
負けず嫌いなゴーの気持ちが解らないって事じゃない。
でも多分ゴーが思ってる程嫌な事でもないと思うし、俺にとっては良い事も在る。
「俺は別にゴーの手が小さくても良いけどな。」
「なんっ、…っ!?」
「だって手繋いだ時握り易いだろ?」
「………べっ別に!」
不意打ちでキスして、真っ赤に成ったゴールドを抱き締めて、大きさを比べた時からくっ付けてた手を絡ませる様に握って。
ああこんな時が一番幸せなんだ、って柄にもなく実感してみた。
「でもやっぱり負けたみたいで嫌っす!」
「俺は小さい方が好きだけど?」
「じ…じゃあ小さくても…、」
「ん?何?」
「ななな何でも無いっ!」
可愛い恋人は、まだまだ子供。
END
Move:2009.2.28 夜忌
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