今日は何と無く外に出たい気分で、外に出てみたら太陽の光が目眩を起こしそうな位眩しかった。
そんな中アリゲイツをボールの中から出してただ気分に任せてトレーニングをさせていると少ししか経っていないのに汗が出てきた。
流石におかしいなと思ったが辺りの気温はついこないだよりも上がってて其の上厚着な自身の事を考えればもう夏なのか、なんて事を頭の片隅で考えた。
とにかく汗を収まらせる為に一度アリゲイツを戻し上着のポケットから細いゴムを取り出す。
何時も持ち歩いている訳ではないが、今日は運良く入っていた様だ。
なるべく高い位置で一つに束ねトレーニングを再開させようとした矢先。
「あっれ、おま、シルバー!?」
電光石火の様なアイツが来た。
「な、何其れ何其れ何だよ其れ!?」
「煩い。大体何の事を云って…!」
「だーかーらー!其の頭だって!」
「此れがどうした。」
「あーもー解ってねーな!いっつもいっつも暑苦しい長い髪の毛結ってうなじ解放してるとか何だって云ってんの!」
「…意味が解らないぞ。」
何を興奮してるのか解らないが頬を蒸気させながら凄い勢いで詰めてくる。
其の異様さに少々引きながらも俺は我慢強く訊き返した。
「俺ほんとはさ、今日お前の髪嫌でも切ってやろうとか思ってきたんだけどな。やっぱやめた!」
「は?」
「だって普通に可愛いじゃん。」
「は!?」
冗談めかして鋏を鳴らす。
だけど。寧ろ。
驚いたのはあまりにも自然に口に出された不自然な言葉で。
「だったら用はねーや。じゃーなシルバー!!」
ゴールドが走っていく。
来た時も帰る時も相変わらず元気な奴だ、と小さく皮肉ってみながら耳に残っているのは。
普通に可愛いじゃん。
の一言だった、
END
Move:2009.2.28 夜忌
[管理]
無料HPエムペ!
|