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僅かに開けられた口。
長いまつげが覗く綺麗に閉じられた瞼。

どくん、と心臓が高鳴るのを感じた。


『何だっていうんだ。コイツァ男だぞ…?』


静かに頭を振りをふって総悟を起にかかった。



「おい、総悟起きろ」



ゆさゆさと肩を揺らすと瞼が少しだけピクッと反応した。



「………………」



仕事もちゃんとやってくれた事だし…今日ぐれーは無理に起こすのは止めとくか。
だがコイツをこのまま寝かせとけば…



「風邪引いちまうだろーよ…」



悩んだ挙げ句、俺はコイツをこの場から運ぶ事にした。





−お姫様抱っこで−




 


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