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国友やすゆきならではの「100億の男」における前島マリエの忘れ難い台詞を紹介する。

「人間、何をしてても何もしなくても死ぬ時は死ぬんだしさ、いいじゃない、オモシロければ」

(「前島家の娘」より)
キャラが本格的に動き出した回にて。前島マリエの賭けに対する考えが分かる。
「琢矢なら私……でも、ほ…本気なのね? みんなの笑いものになるのよ。後悔しない?」

(「負けないSEX」より)
幸運に肖ろうとして変な目に巻き込んだ琢矢に見せる殊勝さ持ち合わせるマリエ。

「ふざけないでよ、なんであたしが犬とセックスしなきゃいけないのよ!」

(「2種類の人間」より)
ゴリラのような男達を相手にさせられそうな時もそうだが、狂った濡れ場見せて楽しませるよう言われると、カモにされながらも前島マリエの社長令嬢の気高さがまた表れている。
誰かがその道を極めた女性を手配して、催促してから「百合の世界を見せるのもお断りよ!」とはね除ける前島マリエも是非見たかったもの。

「でも‥‥何故琢矢はこんな私を親身に心配してくれるの?」

(〃)
己の愚かさを悔いて琢矢が逆に連中から金を摂ろうと励ます時に言った。窮地に立ったとはいえ、こうした琢矢のせいと言い訳ができるのも前島マリエの魅力。

「琢矢ってこんなことできる人間じゃないと思ってたのに………あなた、ホントの犯罪者になっちゃったのよ、いいわけ?」

(「大人の遊び」より)
態度の一変した琢矢が自分として信じられない行動に出て、言われるままにせざるを得ない前島マリエのささやかな抵抗。

「“私達”ですって? よしてよ……あんなお化け屋敷、私にはどうでもよかったのよ!  とっととなくなれと、ずっと思ってたわ!」

(「ホテル爆破」より)
母に溜め込んでいたものを爆発させた時の台詞。しかし女言葉を使うのが前島マリエの魅力を増している。

「これは、久びさの面白い賭けになりそうだから、私も一枚乗ることにしたのよ!」

(「人生の価値」より)
M's企画の社長をしてもギャンブル好きは相変わらずと窺わせる言。
前島マリエには賭けが好きなまま琢矢の戦力でいてほしく、「100億の男」の消化不良の終了はなおのこと惜しまれる。


表紙


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