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「100億の男」で前島マリエがどういった言動を見せたか、追っていく。
Index.43「ホテル・ジャポネ跡」
婚約者を死に追いやった久我山をレイプですまさず次は自分が寝首をかこうと決意する富沢琢矢に彼女はホテル・ジャポネの焼け跡に花束を持ってくるように言う。命じられるまま持参した琢矢の前に鉄骨が落ちるが、どうにか事なきを得る。そこに若い女性が現れる。

その女性はこのビルはうちのもの、それもいわくつきで因縁ありと言う。

<感想>
初登場回。まだキャラ性は描かれない。彼女の家は大きな建物の跡を所有し、単なる大企業の関係者でないことを窺わせる。


Index.44「前島家の娘」
女性を「マリエ!」と呼んだその母、前島社長は琢矢の持っていた花を亡き夫、隆に手向ける。
「おとり込み中のところを失礼ですけど」
琢矢に今いる所を含めた土地にショッピングセンターを建てる天善の構想を話す沙貴に断ってマリエは琢矢を“お借り”する。土地の話があると言ったが、琢矢にそれは嘘、しかし接待は“オシゴト”と言う。接点を作って沙貴に対抗しようと思う琢矢。
「OK、わかったよ」
「ヤッタネ、ナンパ成功!」
酒の席で「考えてもごらんよ、お母さんは…」と琢矢が言うと、屈折ぶりを見せる前島マリエ。

琢矢に踊る相手をしてほしがる。

<感想>
早くも波乱がありそうに思えた。ついぞ出なかった前島マリエが通う大学での屈折の様子も見たかった。


Index.45「マリエの芝居」
琢矢に抱いてもらうが、経験豊富な彼にわざとらしさを見抜かれた前島マリエ。誑し込めていれば、好きでもない相手とのお見合いをなくすため一日だけ恋人になってもらっていたと明かす。本当とすれば沙貴の邪魔ができる、どちらにせよ自分に得と思って乗る琢矢。
「じゃあ、昨日の打ち合わせどおりに頼んだわよ」

「嫌よ、そんなの! お母さまが何と言おうと富沢さんと別れないわ!」
「行きましょ、富沢さん!」
当日前島マリエ自身も琢矢の呼び方まで変え、泣いて演技をした。母は相手方に詫びて断っておき、しかし今後は勝手な真似は許さないと釘を刺す。
隙を見て母の金をくすねるのを見た琢矢に問い質されると、借金で首が回らないという前島マリエ。その額は…

<感想>
最初に会った琢矢を知らないと母に言っておいて、前からの恋人という嘘を逆に信じさせる(琢矢が沙貴の命令でジャポネ跡にくると知って打ち明けようと思ったが、できなかった)のが前島マリエのしたたかさ。
前島マリエが会社も何もかも捨て、琢矢と2人きりになろうとすると母は止めようとするが、自分の体面を考えたためと思しき、余計ひどい。
お見合いをせずに済んで安堵するのが愛らしい。
前島マリエのお見合い相手も描いてほしかった。この後登場の真鍋(背は低く太め)と別の意味で前島マリエでなくとも好きになれそうにない風貌であれば、面白くなった。


Index.46「ただのゲーム」
「ホテルの焼跡で初めて会った時にさ、鉄骨が落ちてきたじゃない?」
「え?」
「あなた、かすり傷ひとつ負わなかったでしょ。あれってすごいよ……間違いなく腕のひとつぐらい折れてなくちゃいけないはずなんだけどなァ」
20億もの借金があって「ただのゲームで」と言う前島マリエは琢矢の御利益に肖ろうとゲームに付き合うよう希う。連れてきた昇学工業の跡取りの真鍋政一の所に若者達がゲームのために集まる。

単なるカードやルーレットの類いに飽きたという声を聴いていた真鍋は街中にビデオカメラを持ったスタッフを送り、落とした金を庶民が横領するかを賭けの内容にした。前島マリエはしない方の選択肢に一人一気に3000万円をつぎ込む。

「20億のへこみがあってはちんたらやってられない」「皆と同じにしてもつまらない」という考えからだ。琢矢はマリエの借金が20億まで積もるのに合点がいった。
<感想>
琢矢が頷く前島マリエの賭け好きが分かる。本作で無難なゲームで借金が20億まで膨らんでいたのが意外。後に金の価値が分かっていないのは前島マリエだけでないと言う真鍋のこと、前島マカオダイスの魚蝦蟹の珍しさで気を引くようなことで金を前島マリエ以外からも巻き上げていたのかもしれない。
「喪失感を味わうのも一興じゃないかしら」と言わないのも前島マリエの良さ。


Index.47「マリエの危機!」
対象の庶民がどう出るか白熱して見る前島マリエ。その市民は彼女の願いに反して横領して、一度に前島マリエの軍資金は飛ぶ。

「ったく最低の奴!」
前島マリエはなおもゲームに参加したがり、政一は考えた。
「実はですね、次に用意してあった問題というのが……街を歩く庶民にポンと20万渡したら、ビデオの前でSEXするでしょうか!?―という問題だったんですよ」
「それをあなたと我々の間の賭けに変えるんですよ」
「私と……みんなの賭け?」
「だから……マリエさんがみんなの見ている前で…」
政一は前島マリエが自分達の前でまぐわうことができるかを賭けの内容にすると言う。
「そんな…ちょっと待ってよ……」と狼狽するマリエ。
「なあに、20万なんてケチなこと言いませんよ…」政一はマリエに内容は金持ち間のゲームに相応しく豪華にすると言い、他の参加者もマリエのため大きく乗ると言ってみるみる札束が高くなる。額は…

「やろうよ、琢矢」
「な……何言ってんだよ!!」
「おおっ、いいねぇっ!!」
「こりゃ、見て見たいね!」
琢矢に抱擁からするよう乞う前島マリエ。
琢矢は「や……やめろってば」と拒んでゲームはもう始まったと言う政一を怒らせ、前島マリエ自身も体育大生のいかつい男達に服をパンティー1枚を残して割かれ、窮地に立つ。

<感想>
1億8千万を積まれてもすぐにはSEXをすると決めなかったマリエ。「お前が琢矢とやらとでやりゃあよ、今日の金どころか次回の分も弾もうじゃねぇか」「みんなが倍出しゃあ、3億6千万。借金の2割近くは減ってお得。悪くない話じゃんねぇ?マリエ」「私達を十二分に堪能させるのよ。いいこと?」と他の参加者が乗り気になってもよかった。琢矢を心配するのが愛らしい。


Index.48「負けないSEX」
「いやよっ!やめてよ、誰があなたたちなんかと……」
残る一枚も取られそうになり、自分に助けを求める前島マリエを見かねた琢矢は自分が相手をするという。

「本当のメイクラブを見せてもらいましょうか」「楽しみだな」「このカップルの情熱的なSEXが見たかったのよ」と6人に言われる。

上半身裸になった琢矢とのキスから始める前島マリエ。
「へへへ…高い金を賭けてるんだ。たっぷり楽しませてくれよな」

「ああん…」「そ…そこ……」

残っていた1枚を琢矢は取る。
「いやん……だめェ、み、見えちゃう……」
自身も全てを晒した琢矢に陶然となる前島マリエ。

前島マリエは琢矢とのセックスにめり込んで一同に「2人とも熱中しているぜ」「堪らないわ」「最高ですよ」と言わしめる。
「マ……マリエ!!」
「ああッ、琢矢ァッ!!」
<感想>
「100億の男」屈指のHなエロシーンというか、濡れ場が続くこの回は印象的。
政一が呼んだ男達とのセックスを嫌がる前島マリエ、一流企業の令嬢の矜持ゆえかゴリラのような相手とするのが嫌な、ためか(あるいは両方か)。
また前島マリエは全てを見せた琢矢の(男のシンボルも含めた)肉体に陶然となってフェラチオをした。琢矢も逞しさで真鍋達を楽しませるようひよどり越えの逆落としあたりに挑戦すれば、尚よかった。前島マリエも琢矢と虹の架け橋をして、屈折した人生で知り合った、どの楽しんだ男性より琢矢がよかったというなど、1億8千万のためもっとSEXを盛り上げてほしかった。
中国語版「一百億之男」の「成人遊戲<1>」では前島マリエのフェラチオのコマなどは削除されている。


Index.49「2種類の人間」
「これでいいんだろ!?」と言う琢矢。前島マリエも照れる。

彼とで政一達を「最高」「見ているだけで感じた」「バッチリ楽しませてもらった」と満足させてしめて1億8千万円を手にした前島マリエだが、参加者の一人に狂気の度合いを増したゲームを提案される。
「ひどい……友達によくそんなことが言えるわね!」
「ト・モ・ダ・チ?」
「アハハ……友達だってよ!」
「こいつァ驚いたな」
「な、何がおかしいのよ!」
世の中には金を遣う側と金に使われる側、2種類の人間しかいないと告げられ、政一には一か月以内に返済せねば借用書はどこに出るか分からないと言われる前島マリエ。
琢矢が殺す(彼の表現)連中に20億払うことはない、こちらから仕掛けて逆に金を巻き上げようと檄を飛ばすが、泣いて後悔する。

「ね、知っている?マリエさん…」
琢矢は沙貴から前島マリエは土地の管理会社の取締役となっていると教えられる。琢矢は提案をするが、前島マリエも慎重だ。

「ええっ!?で、でもその方法ってヘタすれば何もかも失うことになるじゃない!!」
<感想>
友達と思っていた連中が一笑に付して、言いたいこと(彼らは金を遣う側、自分はもはや使われる側)を理解して賢しい前島マリエ、そこをゲームで発揮してほしかった。悔いようは愛おしい。


Index.50「豹変」
沙貴から話を聞かされた琢矢は調べたところ確かに150億の土地の取締役にされていたと前島マリエに話す。琢矢は土地を担保に金を借りるように言うが、父が死んだのは赤ん坊の頃なので思い入れはないと言い、沙貴に好条件を提示次第応じると伝えてもらう。いくら君が取締役でも勝手に売れば問題と言われても「今さら何を考えろというのよ」と一蹴した。
実印と印鑑証明、権利書と委任状を用意して沙貴と土地の売買契約をする。「何かとお急ぎの様子だから、すぐに振り込ませますわ」と上機嫌の沙貴。

海外へと逃亡を謀るが、カメラに写っており直ぐ様、その日のうちに母にそのことを知られる。やってこられて問い詰められると琢矢に交際を許してもらえるようにと言いくるめられて売らされたと言い訳する。
母は駆け落ちまで持ち掛けられたと思い、「あなたはどこまで男を見る目がないの! 騙されているのが何故わからないの!!」と言われたのをいいことに泣き崩れる。待ち合わせの場所に警察を連れて母と赴き、「……この極悪人、お金を返してよ!」と泣きつく演技をする。

母と警察の者の見ていないところでは舌を出していたマリエ。

<感想>
4ページ増えた、ビックコミックス5巻の題名がちなむ回。激昂して態度を変える琢矢のマリエに対する二人称も「君」から「お前」になる。
売るために持ち出す様子を部下に見られ、母に知られるのは彼女らしからぬ失態。その後巧みに立ち回るのでなおさら。


Index.51「琢矢の逆襲」
琢矢は逃げ出し、母から離れてかねてよりの計画通り逃走を謀る前島マリエ。
「バイバイニッポーン!じゃあねー」

しかし“お前にもとことん思い知らせてやる!!”と決めていた琢矢が空港で待ち受けていた。土地の代金を換えた宝石を奪われる。

「お母さまに土地を売ったのがバレたんだもの、仕方ないでしょ!!」「琢矢にもちゃんと分け前をあげるわよ!」の言に耳を貸さない琢矢に真鍋の下に連れていかれ、借金の返済のためと思う前島マリエだが、琢矢はそれで政一に勝負を持ちかける。
<感想>
琢矢が自分の考える人物像通りのことのためにやったと思って「ホントにクソマジメね」と評し、その後「畜生ッ、覚えてろ!!」と悔しがるのが愛らしい前島マリエ。


Index.52「大人の遊び」
真鍋とそれぞれのの選んだ株価を上げる手段を認める予想勝負で合意した琢矢から宝石を奪還しようとする。

返さねば警察に行くという前島マリエが、琢矢に行ったからところで宝石は母のものになるだけと言われ、勝利の時は取り分はフィフティ・フィフティと譲歩した。
琢矢はショーケンに天善を追い落とすためにも協力を仰ぐ。

<感想>
真鍋との勝負に勝った暁には分け前をやると言った琢矢に「それはあたしのモノじゃないよ!」と悔しがって、苦言を呈する(名語録参照)のが精一杯なのが愛おしい前島マリエ。


Index.53「打つ手なし!」
根本証券研究所を拠点に、ショーケンに協力を乞う琢矢は「25億は真鍋に対する見せ金」「負けても払わない」と言う。「真鍋クンあれでも怒ると怖いとわよ」と警告する前島マリエ。
母が我が子を犯罪者にさせないため躍起な頃、研究所に真鍋がやって来て、公平を期するため金を第三者に預けようと提案した。迷わず賛成した(真鍋は琢矢の鞄に盗聴器を付けて、一連の会話は筒抜けになっていた)。

母の差し向けたサングラスの男が現れて琢矢を蹴る。警察でないと察した前島マリエはショーケンと芝居をして、盾にとられたふりをして窮地を切り抜ける。

ショーケンに「アカデミー賞モノの演技だったわよ!」という賛辞を送る前島マリエ。
<感想>
政一の言に言い返せず、墓穴を掘る格好となった前島マリエ。真鍋のためセックスを人前でさせられて尚言い方は「あれでも」、自身が盗聴器に気付かず、真鍋に自分達の居場所が分かったのもタイミングのあまりのよさも怪訝に思わないのも迂闊。
一方、悲鳴をあげての演技は前島マリエらしい。


Index.54「スキャンダルを作れ!」
初め手持ちの3億でスピリッツケミカルの株を一気に勝って値を釣り上げ、買いが止まって値下がりするための差額損は必要経費と思っていた政一がその元をも取るべく一計案じた頃、前島マリエは元手25億はなくとも株で儲けるのが目的ではないので、相手の株価を下げることを提唱する。株価を左右する噂はないか伝を使って調べるショーケン。
真鍋が他の参加者5人に1億ずつ出してもらって計8億で仕手戦を画策する頃、使える情報はないか琢矢とショーケンは調べあげ、前島マリエはスピリッツケミカルの広瀬和好社長の夫人の恵美子がAVに出たと聞いて、その社長夫人は美人で遊び好き、浮き名を流していたと聞いたと話す。

しかしショーケンは「マリエちゃんでも知っていたことを兜町の強者が知らない筈はない。にも関わらず騒ぎがなく、スキャンダルの力はない」と言う。琢矢は証拠がなければ自分で作ればいい、それは恵美子と自分のSEXのビデオと言って、ショーケン共々驚く前島マリエ。

「本気なの、琢矢!?」
マリエの金持ちの人脈で社長夫婦がパーティーに出ると知り、琢矢は潜り込むことにした。その社長夫人、31才の恵美子に唾を飲んで「確かにきれいな女(ヒト)だ」と洩らす琢矢に「あたしに言わせりゃただのオバサン」と言うマリエ。しかし恵美子に近付く琢矢。
<感想>
計らずも琢矢とショーケンに発想の転換をさせた前島マリエ。
屈折人生の中、社長夫人の噂を聞いたと思われる。琢矢がセックスをすると聞いて、驚くだけであったが、31才の恵美子に対する琢矢の反応見てからが見物。


Index.55「社長夫人」
恵美子とのSEXの切っ掛けをいら作ろうとする琢矢だが「もう少し修行していらっしゃい」と一蹴され、こずいて計画をやめるのを勧める前島マリエ。

琢矢は出席していた天善を見て、妖怪と思う彼の打倒のためにも決意を新たに再挑戦する。琢矢が恵美子に承諾させて何とか成功した時、前島マリエはやけ酒をあおっていた。

<感想>
琢矢の天善を見た時の台詞を聞いても二人のことを知らず、(自分とのセックスに乗り気でなかった)琢矢が31才の女性より魅力がないと見なしたと思って不愉快になるマリエが愛おしい。俗な言い方はもっとしてほしかった気もする。


Index.56「証拠捏造」
前島マリエはパーティー会場で政一と会い、あっと驚く必殺技があるという。ここへもう来られる人間でないと言う参加者に「ぬかしてろ!!」とも言う。

前島マリエのため仕手戦のことを知られた真鍋は5人の参加者に3億ずつ出させ、18億で勝負に臨む。
<感想>
やや荒い口調が半端で前島マリエらしくない。「何を言うのよ!あなた達だって今にきっと痛い目に遭うのよ」「今のうち好き放題おっしゃいな」か「何ぬかしやがる!てめぇらだってゼッテー痛ぇ目に遭うんだからよ!!」「目いっぱいほざいてやがれ!!!」かのどちらかにしてほしかった。


Index.57「仕手戦開始」
決戦の日、スピリッツケミカルの株価がわずかにダイム食品よりわずかに低く、このままであってほしいと願うマリエ。
琢矢は唯一の武器のビデオテープを使い、ショーケンの大口顧客のいる旧知も利用する。
政一の買いに提灯が付き、その大商いを危惧する。スピリッツケミカルの株価はストップ高になるかに思え、真鍋は勝利を確信するが、ショーケンは潮時という。

<感想>
真鍋が売り手と買い手の釣り合いも知ってるのに対し、画像の台詞の言い方をして、本当に政一との勝負は琢矢とショーケン任せ。そこが前島マリエの愛くるしさ。


Index.58「大逆転」
恵美子のビデオが反社会派の手に渡ったことで社長退陣は必至、売りが殺到して急速に株価は下がり、ついには始値を下回った。売れば余計値が下がるのでどうしようもない真鍋達。琢矢達は勝ち、25億を手にできると思う。

前島マリエも琢矢と共に真鍋の下に行くと、参加者達に袋叩きにされた政一の姿があった。「あれはノンバンクに返す必要のある金」「親の権利書まで預けてある」と狼狽する参加者達。勝負に乗った者も責任をとるのは当然と主張する真鍋を他の参加者と共に睨む。
手にした15億を平等に分けることにした琢矢(ショーケンは拒んだ)。その後スピリッツケミカルのCO²分解触媒の開発の成功が報じられて株価は3倍になり、前島マリエの分け前は公平に15億。
<感想>
真鍋を睨むよりは大勝利に喜び、他の参加者に異趣返しを含ませて言えば前島マリエらしくてよかった。


Index.59「ホテル爆破」
15億を手にして、真鍋からの借金を無視しようと思っていた前島マリエは琢矢に母の下へと連れていかれる。
全てを母が知ることとなり、母が烈火のように怒ると前島マリエは我慢の限界がきて、一気に言いたかったことを言う。件の鉄骨もいっそ母が父の下へ逝ければいいと思って落としたのだという。

その後「後ろ向きの人生はやめにしましょう」と言う琢矢に続いて母を宥め、共に跡地の爆破スイッチを押す前島マリエ。

<感想>
母にためていたものを一気に爆発させた後、愛らしい言葉をかける前島マリエ、終盤まで彼女が出なくなるのが本当に辛い。死人に鞭打つようだが、国友やすゆき御大を恨む。


Index.127「住和のからくり」
美村奈緒子の助力もあって広瀬和美の潔白を証明して救った琢矢だが、天善も介入した事件を究明しようとし、マリエと久々に会う。

前島マリエは迅速と正確がモットーのイベントクリエイトM's企画を興していた。門前の小僧云々の諺を持ち出すが、苦労したとも言う。
<感想>
前島マリエ、久々の登場。母の威光なしで若くして社長をやっているのを描いてほしかった。


Index.131「人生の価値」
天善がとうに絶縁した沙貴の案内で真鍋と天善達を老害と見る森下圭、融資してもらうのがままならないベンチャービジネスの社長達と共に天善と琢矢の下に駆け付ける前島マリエ。琢矢は自分は孤独でないと信じていたと言う。

<感想>
「100億の男」最終回一話前に登場の前島マリエ。できれば彼女は同格の企業を継ぐ友人と思って彼らはカモっていた、他のゲームの参加者達も従えて政一と彼らより格上のマリエを描いてほしかった。
奈緒子以上のショーケンの懐剣で、(沙貴と美娟より年下なのもあり)提灯記事でない記事で「財界の真の若きプリンセス」「母譲りの才能を母への反感を越えて発現させた超スーパーレディ」と紹介され、第三の、真の“東洋の奇跡”とも称される前島マリエも是非見たかったものだ。
表紙


あきゅろす。
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