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ハルセ。


僕の大事な、ベグライター…















マリンスノウ。








『クロユリ様ぁ〜…待って下さい、クロユリさまっ…』

『あははははっ!ハルセ、早く早くー♪』




ブラックホークでの仕事も早く終わり、こういう時は大抵各自で自由な時間を過ごしているのだが。

このハルセとクロユリは、仕事以外の時間も大抵こうして一緒に居る事が殆どだった。


普段の閉鎖された空間では、発散し切れないモノがあるのだろう。

クロユリは普段出来ない分まで、と言うように、それはもう元気に走り回っていた。


そんな姿は外見相応の無邪気な子供の様で。


ハルセは額に汗をかき息を切らしつつも、そんな無邪気な上司を見て口元が綻んだ。



『はぁーっ!!』



ボスン、と軽い音を立て、短い草の生い茂る上に倒れ込むクロユリ。



上を見上げれば、真っ青な大空。



『クロユリさ…ま!』


やっと追いついて来たハルセは膝に手をつき、ぜぇぜぇと肩で息をしている。



『ハルセ!僕のベグライターともあろう者が、そんな事で息切れしててどうするのっ!?』

『も、申し訳ございません……まだまだ、鍛錬が足りない様で…』

『帰りはハルセがおんぶするんだからねっ!?』

『…分かりました。』


そう言って、ははっと笑うハルセを見て、クロユリの膨れっ面も笑顔に変わる。


『まっ、いいや!それより今日は絶好のお出かけ日和だよね〜ww一日お休みなら良かったのにー』


そう言って、また少しぷぅと頬を膨らませる。


『クロユリ様。』


やっと呼吸も落ち着き、隣に腰掛けたハルセは、何やら先ほどから持っていた鞄をごそごそと漁り始めた。



『はい、カルピスとお菓子です。』

『わぁぁぁあ〜っ!!!ハルセ、だぁーいすきっwww』


クロユリはお菓子を見るなり一瞬で目を輝かせると、ハルセにぴょんっと抱きついた。


『わっ!?クロユリ様っ』

『えへへへーハルセはやっぱり僕の事解ってるね!』

『勿論です。私はクロユリ様だけのベグライターですから。』

『うんっ♪一緒に食べよ、ハルセ。』














『……ハルセ。』





『…………』





『ハルセが居ないと、寒いよ。』






『でも大丈夫だよ。ハルセの心は僕がちゃんと取り戻してあげるから。』



泣かないと決めたのに、涙が頬を伝う。
それはまるで堰を切った様に、溢れて止まらない。




『うっ……ハル、セ……っひく』



いつもの様に寄り添っても、ハルセからは何も返って来ない。



その事実だけが、クロユリの心を締め付け、ぽっかりと穴を空けた。



『ハルセが居なくなって、初めて気づいたよ。僕がどんなにハルセに頼ってたか。どんなにハルセの存在が大きかったか……僕が思ってる以上だったみたい……』




冷たい体。
返事は返ってこない。
それでも尚、クロユリは語りかけた。









『…大好きだよ、ハルセ。僕の大事なベグライター。』

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ハルクロです。
タイトルはスキ●スイッチから。
ハルセが動かなくなった後のクロユリっぽいなと思って。
七霊では、ラブ受け関連以外で、唯一好きなCPです。
原作寄りに作りました。

アニメでクロユリはハルセが本当に大切なんだなぁと再認識しました(´・ω・`)




切なすぎるよクロユリたん(。ノω\。)゜
早くハルセが元気になると良いです。。


あきゅろす。
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