口づけると、ラブラドールはすぐに泣きやんでくれた。
しかし、少なからず酔っているせいで、息は荒く、顔も熱を持っている。
『んっ…カストル、カストルっ…!!』
必死に自分の名前を呼んでくれる恋人が可愛くて、カストルは更に深く口づけた。
『んぅっ……ふ…』
口づけたところが更に熱を持ち、カストルにもその熱が伝わる。
『んっ……ぁ、』
唇が離れる度、ラブラドールから漏れる吐息と、卑猥な水音だけが静かな部屋に響いた。
そして、カストルに答える様に必死に舌を絡めようとしてくれる姿が可愛くて。
『ラブ…可愛いですよ…』
思わず言ってしまう。
『あっ……///』
唇を離すと、目が合ってラブラドールの紅い頬が更に紅く染まっていく。
こういうところは、酔っている前と変わらず可愛らしい。
目を合わせている事に耐えられなくなったのか、きゅっと目を瞑ったかと思うと、ラブラドールはまた口づけてきた。
『ラブ、もっと可愛いところを見せてくれませんかー…?』
『んっ……ぁ、あッ…?!』
そう意地悪く微笑むと、カストルはラブラドールの胸に舌を這わせた。
『やぁッッ…!!ぁ、んっ…』
びくりと体を反らせたラブラドールの手が、耐える様にシーツを掴む。
『ふふ…まだまだ、このぐらいじゃ済みませんよ?』
『あっ…、なんか、カストル意地悪っ…』
『こんなに可愛い貴方を目の前にして黙ってられますか。しかも今日は貴方から誘ってくれたんですよ…?』
『っく…、ふぅ、んっ…』
舌で指で、器用に胸の突起をいじってやれば、ラブラドールの口からは甘い吐息が止めどなく漏れる。
そしてカストルは、ラブラドールが自分のモノだと言う徴を、その白肌につけていく。
まるでそれは華が咲いた様に彩られて。
『はぁっ…』
『気持ち良いんですか…?』
『ん……きもち、いっ…』
するとカストルは体を離し、ラブラドールの頬に手を添えて、まっすぐに見つめる。
『…貴方ばかり気持ち良いんですか…?』
『ううん…』
『私の事も、気持ちよくしてくれますか…?』
小さな口をいっぱいに開けて、ラブラドールは恐る恐るカストル自身を口に含んだ。
やっぱり全部は入らないので、先端から少しずつ舐めていく。
『っく…、そう、上手いですよ、ラブ…』
『んぅ…、カストルも気持ち良い…??』
『はぁ……気持ち良いですよ…』
いつもカストルがしてくれる様に。
慣れないながらも、ラブラドールは一生懸命にそれを愛撫する。
そのたどたどしい舌使いが、かえってカストルを刺激した。
ラブラドールの口元も、先走りの蜜で濡れている。
『ん…ふぅ…、』
カストル自身が、ラブラドールの口内でどんどん質量を増していく。
『ッッー…』
『もう良いですよ…苦しいでしょう?』
『んっ……はぁっ……』
息吐かせる間もなく、今度カストルがラブラドール自身を口に含む。
『あぁッッ…!やっ、カストルっ…』
『ふふ…今度は私が気持ちよくしてあげます。』
『ぁっ…あ…、駄目ぇっ…』
反射的に手で顔を覆うラブラドールをよそに、カストルは更に攻め立てる。
口に含みながら同時に手でも刺激され、ラブラドールは限界に達しそうになっていた。
『…んっ…、ヤダ、カストルやだっ…!!はぁっ…ぁ…もぉ、駄目っ……離しっ…』
それでもカストルは口を離そうとはせず、更にそれを促すような刺激に、ラブラドールは遂にカストルの口の中で達した。
『あっ…!カストルごめっ…』
カストルはただ笑っただけで、何も言わずにラブラドールの吐き出したそれを飲み込んだ。
『美味しいです…』
『やだ…!!!』
ラブラドールの瞳には再び涙が溜まり、今にもこぼれ落ちそうに輝いている。
『今更…ですね。』
どうやら完全に覚醒してしまったらしいカストルは、くるりと体制を返してラブラドールの上になった。
『ふぇっ…!?』
『早く、貴方と一緒に気持ちよくなりたい…』
『カストル……ぁあ、んっ…!!』
ゆっくり、しかし逸る様に、カストル自身が中に入ってくる。
『ぃた…』
『大丈夫…ゆっくり、ゆっくりしますから。』
『ん…ありがとう…』
痛みを和らげる様に、カストルはラブラドールに口づけた。
『ふぅっ…ん…』
『っぁー…』
ラブラドールの中で、カストルが動く。
『ぁっ…!?ぁあっ…カストルっ…』
すると、ラブラドールは上擦った声を出した。
『痛いですか…?』
『んっ…気持ちいいよっ…カストルっ……』
何度もキスを繰り返しながら、動きを早めていく。
その度に二人の吐息と、水音が反響した。
『あっ…、カストルっ…も、駄目ぇっ…!!おかしくなっちゃう…』
『んっ…、ふふ…綺麗です。今の貴方は誰よりも美しいー…』
『ぁあっ…あ……!!!カストルっ、好きっ……好きぃ…』
無意識に肩を掴んでいた手が後ろに回される。
まるで離さないで、と言うように強く。
そんなか細い体を強く抱き返す。
『っ…愛しています、ラブ…』
『僕も、愛してるっ…!!』
もうすぐ限界が来る事を察したのか、カストルの動きが一層に速まる。
『ーっぁあっ…はっ…んっ…やぁーっ…!!』
ふわふわ、ふわふわ。
意識がどこかをさまよう。
快感と酔いが回った感覚に、ラブラドールはどうする事も出来ずにただ声をあげた。
『もっ…、駄目…ん、あっ…あぁぁぁぁあっ…!!』
『ラブ、一緒にー…』
『はぁっ……うん、っ…カストル、カストルと…一緒っ…』
それを合図に、カストルは最奥を突いた。
『ーーーッッ…!!!』
『ー…ん…』
翌朝。
自分の部屋で目覚めたラブラドールは、青くなり悲鳴を上げた。
『っ…!!!!?カストル、僕っ…』
慌ててカストルを揺さぶり起こす。
『ん…、おはようございます…』
『カストル〜…』
起きて早々、ラブラドールの目は潤み、今にも泣き出しそうだ。
否、もう泣いていた。
『ラブ…昨晩の事は…』
『……覚えてるよ!!あぁ…もう……消えたい…』
ふふふ、と今にも魂が抜けそうな顔で笑うラブラドール。
滅多に見れるものじゃない。
『お酒に酔ったあなたも可愛かったですよ…』
『…こんな僕でも、嫌いにならないの…!?』
『ええ、もちろんです。』
ぽろぽろと、止まらない涙にも構わずにラブラドールは寝たままの体制のカストルに抱きついた。
『わっ?!』
『だって、お酒に酔って、なんて最低だよ僕っ…』
ぽかぽか、カストルの胸の当たりを力ない拳が行ったり来たりする。
そして諦めたようにラブラドールは、カストルの胸に突っ伏して泣いた。
『うっ……ごめ、カストルっ…』
ふう、と息を吐き手首を掴むと、半身を起こしてラブラドールに向き直る。
そして指で涙を拭った。
『私は全く気にはしていません。一年に一度の解禁日なんだし、そんな事があっても良いじゃないですか。』
『でも……』
『それに、勢いだけと言うわけではなく、あれは少なからずラブラドールの本音なんでしょう??』
『ーっ…///』
逆手に取って質問すれば、ラブラドールは赤面した。
『…おや、違うんですか?残念です…』
『〜〜〜っ…そうだよっ…//』
強く、強く。
ラブラドールはカストルに抱きついて離れない。
恥ずかしくなると自分の顔が見えない様に抱きついてしまう。
ラブラドールの癖だ。
『ふふ、やっぱり貴方は可愛い人です…』
『もー…!!!!絶対お酒は飲まないよっ…』
『…?ところでどうしてお酒を飲んだんですか…?』
ふと純粋な疑問をぶつける。
昨夜は部屋に戻ると既にラブラドールが酔っていて、詳しい事は聞いていない。
『フラウがねっ、このお酒ならアルコールはあんまり入ってないから絶対大丈夫って言ったの…!!』
『……ほほーう…』
ぴき、とカストルのこめかみが僅かに動く。
『色も綺麗だったから、大丈夫だと思って一口飲んだら……いつの間にかふわーってしてた…』
『そうゆうお酒が、ジュース感覚で飲めてしまうから、一番怖いんですよ…』
この後、フラウがどうなったか言うまでもない。
『…では来年は二人きりで飲みましょうか。たまには大胆になったラブラドールも見たいですからね…』
『…うん…///』
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ラブたんはお酒も
『僕はちょっと…』
だったら良い。
そして酔ったら甘え上戸で、普段恥ずかしがり屋だけど、大胆になれば良いよ!
とゆう妄想から生まれたお話です(*´д`*)
そんな可愛くて大胆なラブたんを見て、カストルさんが黙ってられる筈がありませんから!!!!
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