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▽葉月から頂いたツンデレ古泉
 
「熱…っ!」
「な、何してるんですか!」
「す、すまん…」


俺は珍しくも今古泉の家にいる。数学を教えてもらう主旨で来たのだが、全く頭に入らなかった。涼宮さんに言われたので仕方なく教えているのです。と嫌味たらしいことばかりを述べてくる古泉に申し訳なくてせめてキッチンを借りてお茶くらい入れようとしているときに失敗した。お湯を少し溢してしまったのを気にしてか古泉がすっ飛んできたので、人の家を散らかしてしまったことへの罪悪感と、また古泉の仕事を増やしてしまった自分への嫌悪を全て引っくるめて頭を下げて謝る。



「ほんと、悪い…片付けるから!」
「大丈夫なんですか…」
「あ?あぁ…1人で片付け出来るぞ、このくらい。」
「そうじゃなくて……、もういいです、僕がします。」
「いや…」
「いいんです!どんくさいあなたは黙って見ててください。」
「あ、ありがとう…な。」


古泉に御礼を言っても無視を決め込まれた。んー、やっぱり俺、すごい嫌われてんだなあ…。家のことは古泉に任せて、せめて自分のことは自分でしようと少しだけ濡れていた制服のカッターシャツを脱ぐ。適当にハンガーを借りて吊るして置けば乾くだろうと思ったのだが、そんな適当なことをしてまた怒らせてはいけない。どうしようものかと迷っていると背後から凄まじい音がした。


「う、うぉ…!古泉!?どうした!?なぜこけてるお前!」
「な、な…!あなた…その、格好は…」
「ん、あぁ…濡れてたから。」


それがどうした?と聞いたがすぐに答えは返ってこない。ん?コイツ、顔赤くないか。


「古泉ー?どうしたー?」
「あ、あなたは!どうしてそう………!」


また、始まった。確かに俺が全面的に悪いんだがなぜこいつはここまで俺に突っ掛かってくるんだ!

「…い、言わせてもらうが!お湯こぼしたことは謝ったし、なのになんでそんなに言うんだよ!俺のこと嫌いなんだったらほっといたらいいだろ?!」
「な……っ、僕がいつあなたを嫌いだと言いましたか!?」
「へ?……っんぅ…」


古泉の言ったことを理解できない。嫌いじゃないだと?で、俺はキスをされている。……ってそんなことされて黙ってる俺じゃない。古泉の胸を押して抵抗するが、びくともしない。


「んむ…ふ、ぁっ」
「ぼく、は…」
「ふ…っ、ぁ…」
「あなたのこと、嫌いじゃありません」
「……そ、そうか
。」
「えぇ…」
「なら口で言ったらわかるって。わざわざキスまでする必要ないぞー?」
「…え」
「んー?」
「あ、はぁ…そうですね、そうですよ、ははっ…」


自問自答みたいにぶつぶつ言っている古泉を見ながらそっかー。こいつ俺のこと嫌いじゃなかったのか。と立ち上がろうとしたが腰が上がらん。男とのキスでこうなったのが少し悔しかったが嫌な気分ではなかった。


「こいずみ!立てない。」
「……」
「立たせろよお前のせいだぞ」
「い、いやですよ!あなたが勝手に立てなくなったんです。僕、ちょっと買い物してきますので。」
「え、」
「いってきますね、大人しくしておいてくださいよ。」


さっきまでの言葉を言いながらバタバタと玄関へと消えてしまった古泉の背中。


「わっけわからん。」


上半身裸で少し肌寒いのに板の間に座らされて若干古泉一樹という人間がわからなくなったけど。「嫌いじゃない。」この言葉がなぜか少し嬉しかった。







「嬉しい。」その気持ちが恋とは思わないけれど。
(用途多用!火傷や擦り傷への万能薬!…なにこれ?)(別にあなたの為に買ったんじゃないです。)(火傷してないもんな俺。)(でも一応少し塗っておいてあげます。有り難く思ってください。)(うん、ありがとう。)(…っ。)









すびばぜ…微裏どころじゃなく微微微微微微くらいになりました(゜ロ゜;)

ツンデレ古泉取説。
「大丈夫なんですか…」はキョンくんの心配をしています。「あなたのこと、嫌いじゃありません」嫌いじゃない=好き。「僕、ちょっと買い物してきますので。」このままだと抱きかねないので外に出て頭を冷やしてくるの意。(…っ。)は理性との戦い。





今日で古泉とこうなるのは何回目だろうとぼんやりと考える。ハルヒ達が先に帰った比較的静かな部室でいきなり押し倒されてあれよあれよと処女(で、いいのか俺…)を奪われてから早数ヵ月。毎度毎度顔を合わせる度に罵詈雑言をはいてくる古泉になぜこんなことをされるのかは未だにわからないが、……大方嫌がらせだろう。


「(そもそもなんで、こんなことになってるんだ…)」






「考え事とは余裕ですね。」
「ぁン…!ちょ、っと、待、っ…」
「待ちませんよ、物欲しそうな顔してるくせに。」
「痛…っ、いた、い、こ、いずみ…!」
「……すいません、大丈夫ですか。」

また、だ。なんでこいつセックスのときは優しいんだ?こんなんじゃ大丈夫じゃないとはなんとなく言えない。大丈夫だと強がると古泉の行為は先に進む。これは同意ととられているのか…。

「入るとこ、見ておいてください」

いや、なんで。古泉は自らの指を俺の中に差し込んだまま両足を大きく持ち上げて、俺でも滅多に見ることのない秘部を無理矢理視界に持ってこられた。(ド変態が…!)その向こう側には今にもはち切れんばかり起ち上がった古泉のもの。
今からあれが俺に入ってくる。

「んぁ……」

想像しただけで腰から下が溶けそうになる。数ヵ月前に教え込まれた快感はどうやら予想以上に身体にのさばっていたらしい。


「…っ、あなたまたそんな顔して…!ほんと、淫乱ですね。どうしようもないです……挿れますよ?」


どうしようもないのはお前だ!好きでもないやつとでもこんなことができるんだから!そんな反論が脳裏をかすめたが言葉には出来なかった。
それより一刻も早くこの非生産的な行為を終らして欲しい。熱くてどうにかなりそうだ。はやく、はやくほしい、古泉…。
口には出せないからとりあえず何度も必死で頷く。ようやく指が引き抜かれ、熱いものをあてがわれた。その感覚と次への予感で全身がバクバクと脈を打つように疼く。それを知ってか知らずか切羽詰まった顔をした古泉が勢いよく腰を押し進めてきた。

「あッ、あぁん…!」
「っ…!ちょ、力、抜いて…下さい、っ」
「…ひゃ、ぁっぁぁ…無、理ィ!!」
「無理じゃ、ないです、する、努力をして下さ、い…っ」
「ゃあ、ぁぁッ……!」
「……っ…」


やっと、終わった…。中に放たれた熱いものを感じて、目を細めた。




*




「なー、お前、なんでこんなことするんだ…?俺のこと嫌いなんだろ」
「……………はい?」
「はいって…悪趣味だなぁホント。」
「え、ぁ、う、うるさいです。必要以上に喋らないで下さい。耳障りだ。」
「…………」


やっぱりこいつは俺のこと嫌いだと思う。でも俺はあんまり嫌いになれない。なんでだろうか。それすらも俺にはわからないけれど。







何もかもが、わからないなんて。
(あ゛ー。なんか喉痛い…)(喘ぎ過ぎなんです。)(ったく…誰のせいだと思ってんだ…)(水、どうぞぞ…。)








微裏どころじゃなく今度は裏wwwwすいませーん!

なに言われてもナニされてもツンデレ古泉の好意に気づかない鈍感(過ぎる)キョンくん………に、したかった。はず。






あきゅろす。
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