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「どうしましょうか…。」

寒さが身にしみる屋上の扉に背を預けながら重苦しいため息をついた黒子は泣きそうな声を出す。
むしろ先程止まった涙がじわりと滲んでくる。
緑間との会話を黄瀬に聞かれているなんて黒子は思いもよらなかった。
どうしていいかわからなくて。
真剣な黄瀬の目が怖くて、黒子は逃げるようにあの場を走り出した。
逃げたところで身体能力の差ですぐに捕まるとは思っていたが緑間が何か黄瀬に仕掛けたらしく、捕まることなく逃げ切れた。
捕まっては全てが終わってしまう鬼ごっことかくれんぼ。
いくらミスディレクションを使っても逃げ切ることなんて不可能に近い。
だからどこかに身を隠そうと教室、部室、特別室などいくつか頭に思い浮かべたがすぐにその考えを振り払う。
それは多分、向こうも同じ事を考えているので確実に見つかる。
どうしたものかと半ば他人事のように考えていた黒子の頭をよぎったのは『たまには信じてみろ』と言った緑間の言葉。
それは黒子が緑間の横を通り過ぎた時に呟かれた言葉だった。
真意を聞く時間などないので全く意味がわからず、何をどう信じたらいいのかがわからない。
だけど、どうでもいいことを言う人物ではないことなどわかっているのでこの言葉を忘れることなど出来なかった。
そうして思い浮かんだのは緑間から言われた占い。
緑間曰く、今日の黒子のラッキースポットは屋上らしい。
いつもは信じようともしない占い結果だが先程の言葉はこれを示唆しているようにしか思えず、黒子の足は知らず知らずのうちに屋上に向かっていた。
そして今の状態に至っていた。
屋上についたからと言って何をするわけでもない。
ただ少しでも落ち着けるように今まで起こったことを自分なりに整理していた。

「驚いていましたよね、黄瀬君。」

思い出されるのは驚愕に彩られた顔。
そしてすぐに、何かを決意したような顔になった。
本当はあの時黄瀬が何を決めたのかなんてわかっていた。
だけどそれが怖くて、認めきれなくて黒子は逃げた。
間接的とは言え、黒子は黄瀬に告白した形になる。
それは友達に向ける感情とは程遠いもの。
だけどそれを向けていたのは何も黒子だけではない。
黄瀬もまた、黒子に友達以上の感情を向けていた。
あの場にいれば二人の想いは結ばれていたはずだ。
それでも逃げ出したのは黒子がそれを望まなかったから。

「ダメ、なんです。」

両の手を強く握りしめながら呟かれる言葉。

「僕じゃ、ダメなんです。」

俯く黒子の視界にうつるコンクリート。
無機質なそれを見つめながらも、思い出されるのは黄瀬のことばかり。
離れたいわけではないけれど、これ以上一緒にいられない。
俯いていた顔を上げ、扉に背を預けて見つめる先は黒とオレンジが混ざり合う空の色。
それが明るく綺麗な色のような、それでいて重苦しく何か不安に駆られるような空の色に感じれる。
そしてその色はまるで自分の心の中を表しているように思えて黒子は苦笑する。

「こんな苦しいなら、いっそ、」

そこまで呟いて黒子は言葉を飲み込む。
出会わなければよかった。
そう続くはずだった。
だけど勢いで言っていい言葉ではないし、何より本心ではそう思っていないから。
苦しいけれど、黄瀬の顔を思い出せば自然と笑みが浮かぶ。

「どうしようもありませんね。」

自嘲気味に呟いて微笑んでいるがその頬にはゆっくりと涙が伝う。

「ラッキースポットですから何かいいことがあるといいんですけど…。」

いつまでも沈んでいたらダメだと思った黒子は今まで考えていたことを吹き飛ばすように呟く。
それでも溢れる涙のせいで視界が歪む。
けれども黒子は涙を拭おうとせず、ただじっと夕焼けを見つめる。
この涙とともに今自分の中にあるごちゃごちゃとした想いが全て流れてくれればいいのに。
そう、叶わない願いを心の中で呟けば背を預けていた扉の存在がなくなるのを感じた。
誰かが勢いよく扉を開けたようで全体重を背中にある扉に預けていた黒子はゆっくりと後ろに倒れていく。
咄嗟のことで反応しきれない黒子は身に起こるであろう衝撃に目を瞑って耐えようとする。

「っ、?」

けれども衝撃はこない。
そればかりか背中に暖かいものを感じ、誰かに支えられている感覚がしていた。
恐る恐る目を開けてみれば、そこには息を乱しながらも安堵の表情を浮かべる黄瀬がいた。

「きせ、くん?」

呆けたまま黄瀬の名を呼べば、黄瀬は嬉しそうに微笑みながら黒子をきつく抱きしめる。

「よかった、黒子っちが見つかって。」

きつく抱き締められて黒子はついその暖かさに身を委ねてしまう。
けれどもすぐに黒子は黄瀬から逃げていたことを思い出し、胸元を強く押し返して離れる。
その行動に黄瀬は目を見開き手を伸ばすが黒子の腕を掴めずに空を切る。
数歩離れた黒子の耳元に届いたのは勢いよく閉められる扉の音。
その大きな音に吃驚して振り向けば黄瀬の瞳が黒子を貫く。
いつもの穏やかな瞳ではなく、どこか冷めたような瞳。
本気で怒っているのだと理解した黒子は思わず歩みを止めて黄瀬を真正面から見つめる。

「これで誰にも邪魔されずに話ができるっスね。」

呟いた黄瀬の言葉に黒子はハッとする。
屋上の出口は黄瀬の後ろにある扉ただ一つ。
話の核心には触れず黄瀬の後ろにある扉から出て行くのは絶対に無理だ。
黄瀬が納得するまで絶対に帰してはくれないだろう。
ラッキースポットだと緑間は言っていたのに、やっぱり占いなんてあてにならないと黒子は思っていた。
黄瀬と黒子の距離はそれ程あるわけではないが、捕まえようと思えば捕まえられる距離だ。
それでも黄瀬は扉の前から動かない。
黒子もそれ以上黄瀬から離れようとしない。
痛いほどの沈黙。
どちらも何も言わない中、黄瀬がその沈黙を破るようにため息をつく。

「…本当は黒子っちに会ったら伝えたいことがたくさんあったんスよ。でも、なんにも浮かんでこないっス。」

「そう、ですか。」

「多分緑間っちとかだったら上手く会話を誘導して黒子っちと話せると思うんだけど、俺にはそんな話術ないっスから。だから、単刀直入に聞くっスよ。」

その言葉に黒子の肩が震える。
それがわかりつつも黄瀬は口を開く。

「俺は黒子っちの事が好きだよ。友達としてじゃなくて、恋愛対象として。」

はっきりと言い切った黄瀬の言葉と瞳に射抜かれて黒子は泣きそうに顔を歪める。
これで逃げ道は本当になくなってしまった。
黒子も、黄瀬も。

「黒子っちは、俺のことどう思ってるっスか?」

ストレートすぎる言葉。
言われたら、全てが終わりだと思っていた。
けれども逃げ回っている間に色々と考えていたおかげか、黒子は思っていたよりも自分の心が穏やかだと感じていた。
そして、場の雰囲気に似合わないと知りながらも淡い笑みを浮かべる。
それは嘲笑などではなく、どこまでも真っ直ぐな黄瀬に隠し事など無駄だと悟った笑みだ。
やろうと思えば有耶無耶にもできる。
時間はかかるが、この場に第三者が来ればいいだけの話だけなのだから。
第三者、例えば今校内を巡回している教師とか。
今この場を去れば明日にはいつも通りの自分になれる。
黄瀬への想いを一端封印して何事もなかったかのように接することもできる。
できるけれど、黒子はどうしてもその道を選べそうになかった。
良くも悪くも真っ直ぐな黄瀬に感化されてしまったから。
黒子は何もかもを諦めてどこか儚くて泣きそうな笑みを浮かべる。
その笑みに黄瀬は思わず駆け寄ろうとするが黒子の言葉に足を止める。

「黄瀬君のことは好きですよ。友人として、それ以上の存在としても。」

凛とした声。
それは確かに明確な意志を持っていた。

「だけどそれは、友達に向けるものではないとわかったんです。」

気付いて、離れようとも黒子は思った。
こんな想いを知られて、黄瀬に嫌われるよりマシだと考えていたから。
だけど黄瀬も自分に対して変わらない想いを向けていることを黒子は知ってしまった。

「でも黄瀬君も、僕を恋愛対象として見ているとわかったとき嬉しい反面、怖かったんです。」

「怖かった?」

「黄瀬君は僕と立場が色々と違うでしょう?」

モデルとして地位を確立している黄瀬と存在が不確かな自分では歴然の差がある。
同性と言う時点で世間からは後ろ指をさされる。
黒子自身はそんなことは気にしないけれど自分のせいで黄瀬の評価が下がるのは嫌だった。
勝手な独り善がりだけど、それでも自分なんかのせいで傷つく黄瀬を見たくなかった。
黄瀬の気持ちは一時的なものだから離れれば変わる。
そう信じて黒子は今まで知らない振りをしてきた。

「立場って、なんスか?」

ぽつりと呟かれた黄瀬の言葉。
それはどこかいつもより冷たい。

「俺も黒子っちも、同じじゃないっスか?」

「違いますよ。貴方と僕では、全然違います。」

「違わなくないっス!!何で黒子っちはわざわざそうやって難しくするんスか!?」

「難しくなんてしていません。」

「俺が黒子っちを好きで黒子っちも俺を好きで、それでいいじゃないっスか。」

「ダメですよ。めでたしめでたしで終わるのは童話の中だけです。現実は、そうはいかないんです。」

愛だの恋だの宣うのは簡単だ。
けれどもそれを貫き通すのは生半可なものではない。
愛が通じ合って物語が終わるのは童話の中。
ではそれからは?
童話と違い、物語はそのあとも続いているのが現実だ。
何があっても一生愛せることなど、学校と言う小さな世界だけで生きている自分達には重くて無理なことだと黒子は重々承知している。
難しく考えているわけではない。
ただ、黄瀬より余計なことを考えてしまっているだけだ。

「好きだから傷つけたくなくて、傷ついて欲しくないんです。」

「…そんなの無理っスよ。」

「黄瀬君?」

「黒子っちがそう言うたびに俺は傷ついている。想いが通じ合っているのに俺のためって言って離れていく黒子っちに傷つけられてる。」

「でもこれが、」

「一番いいわけ、ないじゃないっスか。」

変わる雰囲気。
鋭い目つき。
それに黒子は知らずにたじろぐ。

「これでも俺、めちゃくちゃ悩んだんスよ。だって黒子っちは大切な友達で、大切なチームメイトだから。だからこそ、こんな想い向けたらいけないって自分に言い聞かせてた。それでもやっぱり黒子っちを好きだと思う気持ちはどうにもならなくて、苦しくて、いっそ別の誰かを好きになればこんな風に悩まないのか、なんて最低なことも考えた。」

さっきまでは真剣で、黒子が声をかけるのを躊躇うような顔をしていたのに、今の顔は痛みを堪えている様な切ない顔だ。
今までそんな黄瀬の顔を見たことがない黒子は胸が痛むのを感じていた。

「だけど結局それもできなくて、つか、したくなくて…。どう考えても何を考えても行き着くのは黒子っちただ一人なんス。」

愛しい者を見る優しい目は今まで何度も見てきたが、それは黒子にとって痛みを与えるものでしかなかった。
通じ合うことなど出来ない想いは互いを傷つける刃しかなり得ないから。
けれど今はそう感じることはない。

「俺は何を犠牲にしても黒子っちが欲しい。そこまでの覚悟くらい疾うに出来てるんスよ。だから今更、俺の為って言う理由で離れる気は全くないっスよ。」

言い切れば、黄瀬は何かを決意したようにゆっくりと一歩を踏み出す。
一歩踏み出してしまえば止まることはない。
対面していても黒子のミスディレクションは有効だから距離を詰めるならば慎重にしようと黄瀬は決めていた。
けれども実際黒子を目の前にしてしまえばそんな事は無理な話しだった。
うやむやのまま離れたくないのもあった。
けれどもそれ以上に、泣き出しそうな顔をしている黒子をこのままにしておきたくなかったのだ。
腕を伸ばして、最後の一歩を踏みしめて。
思いの外あった距離をなくして逃げないその体を腕の中へと閉じ込める。
求めてやまなかった黒子が自分の腕の中にいる。
その事実と、逃げられなかったことに安堵をすると黄瀬は徐々に腕に力を込めていく。
突然の事で固まっている体に、自分がどれだけ大切に思っているか表すかのように強く、けれども壊れ物を扱うように優しく抱きしめる。
そんな黄瀬の暖かさを感じられるから黒子は涙が零れ落ちそうになってしまう。
酷いことを言っている自覚はあった。
しかもその理由はほんど自分のためで、黄瀬の気持ちなど全く無視していたことも黒子はわかっていた。
なのにそれでも黄瀬は黒子を想ってくれた。
黒子は涙を隠すように抱きしめてくれている黄瀬の胸に顔を埋める。

「いつか、離れるのが怖かったんです。」

「黒子っち?」

「貴方と想いが通じ合っているとわかった時は嬉しかったです。でもそれもいつかは終わる日がくるかもしれない。そうしたら黄瀬君と離れなければいけない。僕はそれが嫌だったんです。」

先なんて全くわからないけどそれが来ないとは言えない。
いつか終わってしまって離れる時がもし来るのならば黒子は耐えられないとわかっている。
だったら友達としてずっと一緒にいれた方がいいと黒子は思っていた。

「でも、ダメですね。どんなに想いを閉じこめようとしても、黄瀬君とこうやって話す度に揺らいでしまいます。」

「じゃあそのまま俺の方に倒れてきてよ。ちゃんと黒子っちのこと支えるから。」

頭上からかけられた声に黒子は安堵の笑みを浮かべると、両手を黄瀬の背へと伸ばして抱きしめる。
それに黄瀬は優しい笑みを浮かべると黒子の肩に顔を埋める。

「悔しいんスけど、先のことをはっきりと言える程大人じゃないってのは自分で理解してるんス。けど、黒子っちが好きなのはずっと変わらないから何度だって黒子っちが大好きって伝えるっスよ。」

恥ずかしげもなく言い切る黄瀬に黒子は自然と笑みを浮かべる。
黄瀬は黄瀬なりに黒子以上に一生懸命考えてくれたのだとわかるから。
だから黒子は黄瀬の背中に回した手に力を込める。

「黄瀬君、僕は自分で考えていた以上に君のことが好きみたいなんです。好きすぎて、離れたくなくなるくらいに。」

ぴくりと揺れる肩。
それに気づきながらも黒子は言葉を紡ぐ事を止めはしない。

「知ってました?僕って執着心が強いんですよ。だから多分、黄瀬君が離れたくなっても僕は許さないかもしれません。そんな僕でもいいなら、」

「いいに決まってるじゃないっスか!!つか、執着心なんて絶対に俺の方が強いっスよ!!」

紡がれる言葉の最後を奪い黒子の言葉に勢いよく黄瀬が顔を上げれば黒子の瞳からは涙が溢れていた。
それはとても綺麗で、黄瀬が流れる涙に見とれていれば黒子は柔らかな笑みを浮かべる。

「初めて出会ったあの時から、僕は君に惹かれていたんです。」

「黒子っ、ち?」

「黄瀬君が好きです。だから、ずっと傍にいさせて下さい。」

その言葉は黒子がずっと心の奥底に隠して押し込めていたもので、黄瀬が何よりも欲しかったもの。
想いが通じ合ったことに黄瀬が呆然としていると黒子は苦笑を浮かべながら背中に回していた手を黄瀬の目元に持って行く。
何がなんだかわからない黄瀬だったが目元に触れられ涙を拭われると自分が泣いていたのだとようやく理解した。

「嬉しくても涙は出るもんなんスね。」

「そのようですね。僕も初めて知りました。」

涙を流しているがその顔はとても晴れやかで先ほどまで二人を包んでいた重苦しい雰囲気はない。
通じ合ってみれば、今まで悩んでいたのが馬鹿みたいに思えてきて二人はただ笑い会うしかない。

「緑間君の言う占いもバカに出来ませんね。」

「何でっスか?」

「僕の今日のラッキースポットは『屋上』でしたから。」

「それなら俺は『夕陽がよく見える場所』っスよ。」

「…本当に、ラッキースポットでしたね。」

それは本当に偶然か、それとも緑間が一枚噛んだのか。
どちらかはわからないし、緑間も真実を話すとは限らないから本当のことなど何一つわからない。
それでも二人はよかった。
占いが偶然だろうがそうでなかろうが、今のこの瞬間は自分達で悩んで選んだ答えだから。

「さて、長居しすぎると閉められちゃうんでそろそろ帰りますか?」

流れていた涙を自分で拭いながら黒子は黄瀬へと問いかける。
ガラリと変わった雰囲気に苦笑しつつも、それが黒子らしくて黄瀬はそうっスね。と簡単に返すとも同じように自分の涙を拭う。
そして歩こうとする黒子の眼前に手を差し出す。

「一緒に帰ろう、黒子っち。」

差し出され手は何度も変わらず伸ばされいたもので、いつかとれる時が来ればいいのにと黒子が思っていたものだ。
黒子がその手を取れば黄瀬は躊躇うことなく優しく握り返す。
長い時間外にいたからかどちらの手も冷たかったが、触れ合った場所から暖かさが伝わる。
温もりを分け合う感覚に安堵をしながら黄瀬の笑みを見つめて黒子も手を握り返す。

「黄瀬君。」

「何スか?」

「進むべき道が違っていてもこの手を離さないつもりですから。」

愛することも愛されることも、黒子は自分には関係のない世界だと本気で思っていた。
それは幼い頃からのトラウマのようなもので、存在を認識されないのにどうしたら誰かに特別に思われるのか黒子は不思議でならなかった。
だからこそ、愛や恋と言った事柄とは絶対に無関係だと勝手に考えることは仕方のないことだ。
でもそれがどこかで何かが狂って今に至るわけだが、黒子はもう後悔していなかった。
黄瀬がここまではっきりと言ってくれたのだから、もう自分を偽らないようにしようと考えていた。
伝えられた黒子の言葉に目を瞬かせながらも、意味を理解した黄瀬はゆっくりと口を開く。

「当たり前じゃないっスか。つか、俺も離さないつもりだから。」

握られた手にさらに力を込めて伝えられた言葉。
まだどちらも子どもで、先がどうなるかわからないけれど今のこの想いが続けばそれが全ての答えになる。
黄瀬の真剣な想いを受け止めて、紆余曲折しながらも伝った想いの象徴なような握られた手。
それを愛しそうに見つめた黒子はこの手を離すことなどしないと心に決めて、黄瀬の隣に立つ為に足早に歩みを進めた。



END



》予想外に長くなりました…
黒子も黄瀬も別人ですね
影の功労者は言わずもがな緑間です








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