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『流星雨』


僕の街には朝が来ない
逃避の夢の中に迷う
星が無い空には
満月が揺れてる
淀んだ部屋の中には
冷えたコーヒーカップ
曇る窓ガラスには
『ごめんね』と浮かんでる

スルリと逃げる黒猫
登る屋根の先に降る星屑

君が連れてきた幾つもの幸せが
今宵も高い空を
埋め尽くして離れない
大空のキャンバスに
光の砂を撒いた
その手に付いた一粒さえも
輝いてた

この街に朝日を運んで来るのは
いつも君で
そうやって放棄するなら
眠り続けるよ

耳を塞ぐヘッドフォンから
君の囁く声が
溢れて止まらない

叫んでも届かない
歌をうたった
僕ら一つの人間なら
すぐ伝わったのに

寒いねって手を繋いだ
夜にはきっと二人は
同じ星空の下で
きっと…

幾千の星屑から
新しい星座見つけた
どことなく君の横顔に
似ている気がした
君が連れてきた幾つもの幸せが
今宵も高い空を
埋め尽くして離れない











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