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国・2

多民族国家
ネドファリア
ハーベイ群島諸国



多民族国家
人口:不明
国王:不在

 大陸の南部、グラミリオンとルマーの間に位置する。国名もなく国境も判然としないが、国家を主張する以上領土も存在し、他国からの干渉を排除し続けた結果の、国家間の隙間のような小さな国土を有する。気候はいくらかグラミリオンに似ているが、湖沼の多さはルマーから流れる雨雲の影響であろう。
 元々はルマーの一部であったが、一部の造反により分離、国家として主張しながら国王をたてていない。リファムがグラミリオンを監視するために国家と称して置いた国だとも、ネドファリアの先兵だとも言われるが、他との交流が無い為に産業その他詳しいことは不明。
 禍根を引きずっている様子もなく、ルマーと同じく今のところは穏やかな国家である。




ネドファリア
人口:2500万人前後
国王:ラグノ=ジース=ツァイヘッセン

 ワイラーン大陸西に浮かぶ小大陸からなる国。細長い地形を呈す。冬季と春季の寒暖の差が非常に激しく、厳しい冬を迎えることで有名。その為か、国民性も他に比べて厳しいものがある。
 農業と、沿岸地帯のあちこちでは漁業が盛ん。だが、冬は動きが取れず、冬季は狩猟を生業とする者も多い。また、鍛冶師が多く存在し、武器防具の類の質は他に勝るとも劣らない。
 法力よりも魔力を重視し、魔法師が活躍する国。現国王も魔法を得意とし、神官の実力が他を上回るエルダンテのように、魔法師の実力はどの国にも劣らないと言われる。それを象徴する「賢人」と呼ばれる最高位の魔法師が数名存在し、彼等は高官に並んで国政に深く関わる。
 法力を重視する風潮に逆らうかのような魔力への傾倒が信仰へも影響しているのか、国を上げて信仰する宗教というものは存在しない。「天に神は無し、大地に人有り」というネドファリアに広く伝わる言の通り、信仰よりも人間、生活、ひいてはその営みを守る為、軍に最も力を入れる。
 国軍の水準はリファムに並ぶと言っても過言ではなく、中でも海軍の実力は他を圧倒する。しかし厳しい冬、その度に衰退を余儀なくされる国力などによって現在は戦争を起こすような国力は無く、実際に張り合えるのはグラミリオン程度であろう。今は静かにしているものの、大陸の情勢を窺っている。
 大陸との国交は殆どない。海の向こうにあって得体の知れない部分が多く、大陸の者からは「黒の大陸」と揶揄される。




ハーベイ群島諸国
人口:680万人(群島全てを合わせて)
国王:ロイ=アルファード=ハーベイ

 大陸南東に広がる、大小五つの群島からなる国。東からネオス島、イウリゴン島、オリア島、ファルエ島、マルシーニ島と呼ばれ、首都はオリア島に位置する。
 それぞれ多彩な気候のもと多様な産業が発達するが、総じて緑が豊か。平均的に気温は高く、南国特有のゆったりとした気質を持つ。非常に治世のとれた国家であり、統一されてから今日に至るまで大きな動乱も戦争も起きていない。いささか平和ボケも見られる。
 宗教は特に定められていないものの、基本的には父神信仰が多い。元々は別々の島国だったものが数百年前に統一された。島にはそれぞれ国王に準ずる権利を持つ「公王(通称・ハール)」が一人ずつ存在し、国王が公王を任命する。この方式は統一された当初から続く形である。公王の出自は様々だが、判断基準の全ては国王に委ねられる為、愚王であるならそれに近しい者が公王となる。そういった事が過去に何回か起きた経緯から、現在では公王の動向を監視する機関が存在し、その行い如何では国王の承認無しに公王を罷免することも可能である。独特の国政から他とは異なった仕組みが発展した。
 それに応じて国軍の他に公王が持つ公軍というものも存在するが、その存在意義は国軍と同義である。しかし、長く平穏な時代が続いた所為か、軍の水準は極めて低い。
 一方で「双剣」という、二刀流の剣士の精鋭集団も国軍には存在する。国軍・公軍内で卓越した技術を見せる者だけが「双剣」を名乗ることが許されており、現在十数名からなるその集団はリファムの一個大隊に相当すると言われるも詳しいことは不明。ただし、何度か大陸内で彼らの姿が目撃されたことがあり、並ならぬ力の持ち主という噂が実しやかに囁かれている。以上の事から軍隊全体の実力を微細まで推し量ることは非常に難しい。
 大陸内で幾度か目撃例のある「双剣」の存在から、大陸の動向を窺っていることがわかる。激戦を経験しない国家がどうして大陸の動向を窺うのかなどは不明である。
 島国の中では一番に大陸と国交のある国家であり、中でもエルダンテとの交易は盛んだ。



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