[携帯モード] [URL送信]


ダイルビ
さいていのひと






嗚呼なんてこと

もう少し、あと四年は待とうと思っていたのに!
まさかまさかまさか!
この僕が手を出してしまうだなんて
正確には現在進行形で手を出しているのだけれど。

ここで手を出しきれば(なんて変な言い方!)変態どころじゃなく犯罪者だ。
一回りも年の違うそれも同性の少年に手を出すだなんて!

きっとこれがばれたらデボンは潰れるかもなぁ


ああ今なら引き返せるか。僕は戻ってこれるのか?
それとも、このまま彼をさらって逃亡生活なんてのもいいかもしれない。
逆にその行為こそが彼に対する誠意と償いの証となるのではないのか。

おとうさん、おかあさん生まれてきてごめんなさい


よし、

「…毒皿だよね」
僕の下に組み敷かれた君はこんな状況だというのに不思議そうな顔をした。

僕はいつもの笑みを張りつけてその疑問に答えてあげる。
「毒を食らわば?」

「…ああ」
合点がいった、と言うような顔。可愛いなぁ

そう、『毒を食らわば皿まで』今から僕は君の全部を食べます。
そのあと僕は君の毒に侵されて死ぬんだろう。ちょっとだけ怖いなあ。

でも。ああ、今から君は僕のものだね。

いただきます。


彼の帽子に手を掛ける。

はぎ取る。

手入れを欠かさないのだろう烏の濡れ羽色のきれいな髪が露になる。

なでる。

さらさらと指の間を擦り抜ける感触が気持ちいい。


真っ赤になってむくれた顔の君は最後の反撃とばかりに口を開く。

「はがねに毒は効果なし、です」
精一杯の言葉、どんどん小さくなっていく声。


笑みをさらに深くする僕。
しってたよ『鋼に毒は効果ナシ』ポケモンバトルの常識だもんね。

彼の頬に手を添える。
続けて言葉を紡ごうとした口をふさぐ。
うそつき、の言葉は僕のなかに甘く、溶けた。




本当は毒なんて怖くないんだ。








なんておとな!
確信犯ですよこの人










































あきゅろす。
[グループ][ナビ]
[HPリング]
[管理]

無料HPエムペ!