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リョゴヨ
ペットと暮らそう!












「ゴーヨウさんっ」
「ううあっ!?りょ、リョウ君ですか…」
ぴょこっ!

パタムッ!!
突然私の肩の後ろから本を覗き込んできたリョウ君。
神出鬼没とは正にこの子のことで驚いた私は読んでいた本を閉じてしまった。


「あああ…」
栞を挟んでいないのに!
少しショックで俯く
そこにもリョウ君。
ああ、見上げてますね。
この程度ならもう慣れましたよ。

少し残念そうな君。
対照的に私は少しいい気分。

いつもいつも負けてばかりじゃないんですからね。

みっこり笑ってあげると、笑い返された。
なんだか黒いオーラ。
あ、嫌な予感がします。


「ね、ゴヨウさん、何の本読んでるんですか?」

え、ちょっとまってくださいよ折角うまく話そらせていたのに何で今そのタイミング?

「ねー何ですかー?」
「何でもいいでしょう?」

そうです、相手が罠を仕掛けてきたときは慌てず騒がず何でもない風を装って…慌てたら負け、慌てたら負け。
おはしです、おはし。(押すな、走るな、騒ぐな)

「風と森の詩とかですかー?」
「ちっ違います!!」

にんまり。
嬉しそうというかカマキリを追い詰めた猫の様な顔。

あ、負けてしまいました?
さて、ここからどうしましょう?
助けてください夏目漱石さん。



「あー、ゴヨウさん風森知ってるんですねー。もしかして本当に読んでたりしてー」
「そんなわけないでしょう!」
イキイキ!
…最高に眼が輝いていますよ。
私としてはあなたが風森を知っていることにびっくりです。

本を背中に隠してため息を吐く。
ああ、たしか諦めが肝心とかいうのもありましたね…

スバッ!!
突然本が背中から消える。
「ああああっ!!」
盗られたっ!
どれだけ素早いんですか、あなたの特性はかそくですか!?

にぱー
幸せいっぱいの顔。
もう、そんな顔されたら怒るに怒れないじゃないですか。

期待のこもった目でぱらぱらとページをめくるリョウ君。
つまらなそうな顔。
よかった気付いてないみたいです。
「もー、ゴヨウさんってばー全然フツーの本じゃないですかー」
「当たり前です!」

「にしたって『狡猾なペットとのくらしかた』って…ゴヨウさんなにか動物でも飼いたいんですか?」

「!!!!!」


ふきかけた。
なんてジャストミートなんですか!
眼鏡を押し上げる仕草でごまかしながら顔を元に戻して答える。

「え、ええ。まあ少し、ですけどね」



小動物のようで狡猾な彼はにっこり笑って誇らしげに言った。

「だいじょーぶですよ!ペットのペットは僕のペット!!僕がしっかり躾けておきますから!!!」

結局あの本も役にはたたなかった。






ゴヨウ=ペット
リョウ君天然腹黒?

みっこり笑うってものすごいかわいいと思う。

風と森の詩=森の部分を木にかえて
竹宮さんのびーえる漫画です。
ゴヨウはイズァロ●ン伝説とか好きそう











































あきゅろす。
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