ずっと私は貴方の事を忘れないだろう。
どんな事があっても貴方と過ごした日々を忘れません。
「…っていう気持ちを持って、晋助を見送ったのになんで生きてんの?」
「オイ、それどういう意味だ…テメー遠回しに俺に死ねって言ってんのか?ぁあ?」
「いやいや、一応そんな事これっぽっちも思ってない………と良いなぁー」
「テメーそれ願望だろッ…俺をバカにすんのもいい加減にしろやァ」
「だって真選組と殺り合うって言ってたから怪我の一つ位はしてくるだろうと思ってたのに…全然、無傷なんだもん」
「だから面白くねェってか」
「うん」
晋助の言葉に正直にうなずく私。
その反応を見て、晋助の眉間に皴が寄た。そして、いつもの数倍は殺気を出している。
そんな晋助を見て、私はヤバかったかな、と少し後悔した。
「そ、そんな怖い顔しないでよ晋助…」
「…テメーは俺に死んで欲しかったんだな、そりゃあ知らなかったぜ」
「ちっ違うよ!!そんな事一つも思ってないからッそれに私は――ッ!!」
晋助が好き、と言おうとしたがそれは晋助の唇によって遮られた。
晋助のキスはいつも体中が溶けそうになるくらい私を熱くさせる。
――甘くて、体の力が抜けていく。
…そんな感じがするんだ。
そんな事をボーっと考えていたら晋助の唇が離れた。
はぁ、と足りない酸素をたくさん肺に入れるためにゆっくりと呼吸する。だが、それを許さないように晋助がまた迫ってきた。
「ちょっと晋助ッいい加減に…」
「いいから黙ってろ」
「晋助……………こんなとこで盛ってんじゃねェよ!!」
ドコッと腹部を思いっきり蹴ってやった。
そして、お腹を抱え込みながら横たわっている晋助を無視して、部屋を出ていき、ドアを勢い良く閉めた時、丁度、万斉に会った。
「…顔が赤いでござる。分かりやすいでござるな」
「っるさい!!」
ふっと含み笑いをしながら言ってきた万斉に怒鳴って自分の部屋へ向かう。そして、自分の部屋に入って、ドアに寄りかかりながら口を開く。
「…晋助のバーカ。いつか絞める」
そんな怖い宣言を密かに口にしながら頭の隅ではさっきの事が離れない。
忘れたい事なのに嫌なくらい頭の隅に残っていて、それを思い出すたびに顔が熱くなる。
ペシペシと頬を叩いて、さっきの事を忘れようと試みるが簡単に忘れられない。
オイオイやばいじゃん私。
時間が経っても晋助を見るたびにドキドキして、何時だって頭の隅に残っている、あの唇の温もりを思い出す。
そして、そのたびに顔がやっぱり熱くなってくるし…いい加減になれろよな、自分!!
End.
(顔が赤いぜェ…ククッ)
(笑うなっ!!)
(好きだ)
(……私も)
配布者/有栖
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