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【子供な彼女】







お前は下らねーことでも何でも一つ一つバカみたいに一生懸命で、時々空回りしたりして面白いっつーか餓鬼クサいっつーか。


でも――






なんかほっとけねーんだよな…

『ギャッ』

ドサッ


「…ギャッはねェだろ。それにお前女なんだから顔から普通倒れるか?」

『だって飴ェ……』

「飴を駄目にしないためにわざわざ手を上げたのか?色気より食い気だな…」

『だって土方さんが私の為に買ってくれたんだからさァ…大切に食べたかったんだもん』


俺が買ってやった飴を大事そうに持ちながらお前がそんな事を言うから思わずニヤけそうになる顔。それがバレないように手で隠しながら(バレバレだって)まだしゃがみ込むんでいるお前にもう片方の手を伸ばす。


「ほらッ大丈夫か?」

『ぁ、ありがとッ!!』


赤い鼻をしながら俺に満面の笑みで笑いかける。







――そんな無邪気な顔も可愛い


その笑顔に目が離せなくなる。



俺たちは手を繋いだまま他愛もない会話をしながら屯所に向かった。

時々転びそうにあるお前を引き連れて。



やっぱお前からは目が離せねェな。

色々な意味で……










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