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木彩画〜命再び〜


 木彩画…この聞き慣れない呼び名は、廃材×オイルパステルという取り合わせで、私が独自に開いた絵画ジャンルです。
 アクリル絵の具によるトールペイントが人気ですが、それよりももっと粗削りで、野性感?さえあります。まず誰もやらないでしょう(笑)

 私はこれまで自然から非常に多くの事を学びましたが、そのひとつに『循環』というのがあります。今よく言われる『リサイクル』ですね。
 これは『re=再び、さらに、新たに』と『cycle=循環、回帰』が組み合わさった言葉ですが、短いのにとてもしっかりとした意味を持っています。
 さて、そんな循環を自然のなかにみてみますと、あらゆるところで回っているのがわかります。
 短かな葉っぱを例にみると、夏のあいだ、光合成をして木のエネルギー生産を助けますが、秋の紅葉が終わって晩秋になると、地面へと舞い散ります。しかし、これで役目が終わってしまうわけではありません。微生物によってゆっくり分解された葉っぱはやがて腐葉土となり、再び木の命を支えます。
 私もこの優れた循環システムを見習い、自分で出来るリサイクルは常日頃行っています。それを絵画にも取り入れたのが、『木彩画』なのです。
 使用するのは親戚の家具店で木材加工の際に出る端材です。埃まみれで半分朽ちかけたものもありますが、こういったものは形がいびつでユニークな表情をしています。
  "発掘"したそれら端材はまず水洗いし、汚れを落とします。乾いたら、朽ちた部分を工具で削り(まるで歯科医が虫歯を削るように)、毛羽立ちを除去するため、表面をサンドペーパーで軽く馴らします。

 この一連の工程を経て木は蘇り、画家は絵画として再び命を吹き込むのです。





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