このテーマについては後で何回も出てくるかもしれません。それほどこの単元については重要ということです。
勉強で大切なことは「一定の時間でどれだけたくさん勉強をしたのか」です。これを時間対効果と呼ぶという話を前回お話ししました。
その中で重要なことの一つに、睡眠時間は削らないということがあります。
確かに制限時間内にすべきこと(たとえば翌日の宿題や予習)は眠たい目をこすりながら頑張らざるを得ないかもしれません。
しかし、そんなことを1か月2か月と続けていると、相対的な仕事量は逆に減ってしまいます。眠たい時には理解力が急激に減ってしまいますのでオススメできません。
結局、時間帯効果を極限にまで高めることが重要なのです。後でお話しするかと思いますが、脳が起きているときはぼーっとしている時の20倍も暗記力があるといわれています。
こういったことも考慮して、ぜひとも睡眠時間をしっかり確保して勉強に取り組みましょう。
しかし、睡眠時間をとりすぎてしまうことも考え物です。
実際私が話をじかに聞いた先生の中には、
「成績を上げるためにはいかに勉強したかが重要です。一日24時間受験生に平等に与えられた中でライバルと差をつけるためには睡眠時間を削るしかないでしょう。」
とおっしゃる先生もおられました。確かに削りすぎるとデメリットは大きいですが、寝すぎてしまうとその分差は開いて市うということでもあります。
目安としては一日6〜8時間は睡眠時間は確保するようにしましょう。
私の周りの東大・京大受験生の中には、睡眠時間が人の半分なはずなのに全く居眠りしないという人がいました。やはり、同じように真似をしても無理でした。
やはり睡眠時間は人それぞれですので、自分に合った睡眠時間を確保することが重要なようです。
中には、1日12時間寝ないとダメだという強者がいましたが、彼はその分時間帯効果が異様に大きいので成績はトップクラスでした。
他人との比較ではなく、自分の中で最適な方法を見つけることがポイントです。
ここでのお話を読んでいただいている方の中には現役受験生、浪人生、親御さんなど様々かと思います。ここでの内容はどの種類の生徒に対しても重要なことですが、現役生の方々は特に時間対効果の意識をお願いします。
というのも、浪人生と現役生の圧倒的な違いはその勉強できる時間にあります。浪人生は現役時代の知識量に加えて1年間の猶予があるわけですから、何も考えていなくても自然に成績はついてきます。
しかし、現役生には時間がありません。引退試合が長引いている部活をしています生徒の方々はより一層時間がありません。
それでも全国のライバルに勝たなくてはダメなわけですから、ポイントは、いかにたくさん勉強時間を割けるか、そしていかに時間対効果を高められるかが合否を分けるカギとなります。
当然浪人生も必死になって勉強するわけですから、手を抜く暇もありません。これから紹介していきます方法を駆使すれば、どんなに時間がない生徒さんでも可能性は大いにありますから目を通していただきたいです。