前回の記事から随分と時間が空いてしまいましたが、今日からまた定期的に更新していきたいと思います。
今回からは第四章の内容に入ります。第四章では効果的な暗記方法についてをまとめていきます。
ここで前置きしておきたいのは、『これぞ必勝法!』と一概に言える内容はないということです。ここで紹介するのはあくまで手段・コツですから、自分に適切なものを自分流にアレンジしていくことがいいかと思います。
では本題に入っていきます。
これから紹介していきます暗記方法は、実際に私や私の友人たちが実践してきた効率的なものばかりですが、ずっと同じやり方に縛っていても効果が薄れてくるのが通常です。
同じ方法を続けていますと脳がマンネリ化を覚え、徐々に非効率的になっていきます。
つまり、暗記していくうえで重要なことは脳が慣れないようにさまざまな方法を駆使していくということです。
これは暗記だけの話にはとどまりません。計算や運動に関しても、同じやり方ではその進歩が低下していきます。
ちょっとした工夫をしてみるだけでかまいません。たとえばわたしの友人の現役早稲田大学合格のN君は覚え方に変わった工夫をしていました。
ある日教室で昼休みの時間に教壇の付近を行き来している奇妙なN君を見かけました。
「なにしてんの?」と声をかけると彼は「いま暗記してるねん。歩き回りながら覚えたほうがすっと頭に入ってくるし。」見ると彼の左手には国語の教科書がありました。
こんなふうに、ただ座って覚えるだけでなく、声に出したり、書いたり、時には歩きながら覚えたりと、工夫を凝らして暗記に励むと効果は高いようです。
物事を覚えるときには期限を決めて行うと覚えが早いようです。これも一概にはどういった期限の決め方がいいとは言えませんが、ただやみくもにその日の気分で覚えるよりは計画的に期限を決めたほうが効率的ですし持続できます。
友人の現役京大合格者の中には、電車の中で英単語を覚えるときに『降りるまでにここまで覚えきる』といったやり方を実践していたそうです。
ここで重要なのは、『次の日にはその単語帳を初めから覚えなおしてから新しい単語に進む』というやり方です。彼はその場限りの暗記ではなく、受験当日までしっかり覚えられるように最短でかつ確実に長期記憶できるように努力していたといいます。