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今回はダイエットをするにあたって
絶対やってはいけないことについて
お伝えします。


僕は直接ダイエットや健康に関しての相談を
承っています。

僕がグルっぽを立ち上げて
本格的に相談に乗り始めていた頃

ある女性からメッセージをいただきました。



彼女は当時とても太っていて、

毎日ウォーキングなどの簡単な運動をし
食事制限を続けていたにも関わらず
全くと言っていいほど
痩せなくなり、それが何日も続いたといいます。


何とかして痩せたい一心で
僕に相談を受けに来る
ずいぶん前から

極度の食事制限をしていたのです。
それは凄まじいほどの食事制限で、

なんと、晩御飯は通常量食べたあと
口に手を突っ込んで
全て吐き出していた
といいます。

つまり、彼女は
重度の摂食障害
起こしていたのです。


僕はその相談を受けたとき、

運動を毎日続けているにも関わらず
肥満状態が維持されていることは


・食生活や生活リズムの乱れ

・故意の嘔吐によるストレス

・基礎代謝量


に問題があると考えました。







まず、食生活や生活リズム。


毎日同じ摂取量でも
時間帯が夜中だったり、
食べる量に極度にムラがあったりすると
太る体質になってしまいます。

また、夜遅くまで起きていたり
寝る時間が日によってまちまちだったりすると
これもまた太りやすくなってしまいます。


彼女は食習慣については嘔吐を除いて健康やカロリーを考慮したもので、
嘔吐した晩御飯の摂取カロリーを換算しても

成人女性の1日の摂取カロリーを
下回っていたと考えられました。

生活リズムの多少の乱れがあったので
彼女にはそれを改善していただきました。

そして、朝ごはんはいつものようにきちんと摂取してもらい、
また、晩御飯はいつものように健康とカロリーを考慮されている
食事を続けていただくよう言い、

とにかく自己嘔吐だけは絶対やめてもらうよう
促しました。



ここで、

自己嘔吐の危険性について
ご説明します。







【自己嘔吐の危険性】


痩せるためにはまず
『痩せる脳』を作ることが肝心といいます。

それはすなわち、
ストレスフリーな生活を送り、
なおかつ「幸せホルモン」を出し続ける
こと。

この幸せホルモンの正体は
セロトニン」という物質で、

リラックス状態や楽しい気分の時に分泌されるホルモンです。

で、ここからが嘔吐の危険性についてなんですが、

嘔吐を繰り返すと
このセロトニンの分泌が抑制され

いわば『太る脳』を作り出してしまいます。


このセロトニン分泌量が減ると、
食欲を含めた欲求や、感情や衝動を抑えることができなくなります。

そのせいで


やせたいから吐く→吐くとセロトニンが減り食欲が増える→食べる→また吐く


といった、悪循環に陥ってしまうことになります。


今回の彼女のケースで言えば
本能的には食べたくて仕方ない状態を抑止して
食べる量をかなり制限したことを考慮すると、

極度のストレス増加につながり、
これもさらなる悪循環をもたらしてしまいます。


そして、こういった摂食障害や過食症は同じ事が言えるのですが、
ある程度継続してしまうと
自分の意志では止めることが困難になります。

こうなってきたらもはや、
治療が必要になってきます。











自己嘔吐は百害あって一利なし、
正しいダイエット法ではないのです。


彼女には自分で嘔吐させる行為を
やめていただくように言いました。


しかし、彼女は

「戻すのをやめてしまうと太ってしまう」

と言ってやめることを強く拒みました。


僕はなんとしてもやめていただき、
正しい食生活、生活リズム
そして、運動量を少し増やしていただき
基礎代謝量を増やすことで痩せやすい体作りを促しました。


そしてしばらく
様子を見ていただきました。


その結果、
やはり戻すのをやめた瞬間
やはり2,3kg太ってしまったといいます。

しかし、これは一時的な増加であり、
長い期間で見れば必ず成果は現れると言いました。




しかし、

想像だにしていないことが

起こってしまいました。





数日後、彼女に様子を伺うと、
このまま太ってしまうのではないかということで
嘔吐を再び実行してしまった
といいます。


僕が説得しようとしても
彼女はもう自分の意志で嘔吐を止めることができず、
そのあと連絡が取れなくなってしまいました。



僕はものすごく責任を感じてしまいました。



僕は他に何ができただろうか。

彼女をもっと説得する方法はなかったろうか。

もっと彼女の心情を汲み取れなかっただろうか。




僕は後で後悔しました。

改善策はたくさんありました。

おそらく彼女は僕の言っていることを
実際に自分の体で再現できるのか疑問で、
イメージできなかったのだと思います。

実際に摂食障害で悩んでいる方の症状を説明して、
彼女に本当に嘔吐や過度の食事制限が危険であることを想像させることが
大事だったと思いました。


そして、僕がもっとこの手の知識に深く、
あらゆるアドバイスや警告を多面的に行うべきでした。

自分がわかっていても相手にその本質を理解していただくのは
本当に困難であることを痛感しました。

いま、本当にダイエットで悩んでいる人がいたり、
過食症や摂食障害の兆候が見られる方がいたら

ぜひとも自分の勝手な想像で誤ったダイエット法をしていないか
今一度考えて欲しいと思います。


ここで重要なことは、
無意識のうちに誤った方法が正しいと
思い込んでしまうこと
です。


以前の記事でも示しましたが、
嘔吐で痩せようと思うのは

下りのエスカレーターを上るようなもの


滝登りしているようなものです。


ダイエットは決してそんな難しいもので
過酷なものではないと思います。



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