細くてしなやかな彼の指が優しく私の皮膚を撫でてゆくとします。そして彼の通った道筋に熱が生まれだすと、程なくして耐え難い疼きに変わるでしょう。
貴方へ捧ぐ心だと覚悟は出来ていて、とはいえこの体は貴方を拒絶し矛盾する。準備はとうに整えているくせ、いまだ私は彼の物に成り切れぬような役立たずなのです。
それとも貴方は証をつけるかのような赤みを恍惚と見ているのでしょうか。私はもう貴方のものであると分かっていて?
この疼きが既に貴方の手中に収まっていることを表す何よりの証拠だとすれば、私は長らく貴方に落ちているのだと理解していただけるのかしら。
長い焦燥からの解放が貴方を私を待っている。
アナフィラキシー
※アナフィラキシー≒過敏症
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