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寄せては引いて


引いては寄せる


貴方はまるで波のよう




【1.波打ち際】





「神田ッ」

教団で彼の姿を見かけた瞬間、直ぐに声を掛けてしまった。
たいして用もないのに。

また彼は眉間にシワを寄せるだろう。

「あ?」

案の定、整った顔に不機嫌が隠せていない。

「あ…えっとー」

「何だよ、用がないならいくぞ」

僕に背中を向け離れようとしたから思わず手を握った。

「一緒に居てもいいですか?」

手に力を込めた。
じんわりと掌に汗をかき脈が速いのがわかる。

そっと顔を上げれば耳まで赤くさせた神田の横顔。
更に追い撃ちを掛けるかのように呟いた。

「好きです…神田」

眉間のシワはますます深くなり顔も赤みを増す。

「知るか」

神田の精一杯に出した声を聞き、再び好きだと云った。




波のような貴方は砂浜に書いた好きという文字を消してゆく。

何度書いてもそれを消して。


でもそれは僕らなりの愛のあらわし方。

君が消して僕が書く。

ちゃんと愛していますよ

だから

早く消して

波打ち際まで


波を寄せて







―END―

初のアレ神
意味不明だぁ
何が云いたいのか(汗)


あきゅろす。
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