ピィ様がくれた小説
です\(^O^)/
ピィ様の小説の恋縛から
煉が鈴に甘えてるようなリクエストをしたところ、
とても素敵な小説を
書いてくださいました。
(下に進むと読めます
)
煉は、重い息を吐き出すと──部屋の扉を開けた。
なぜだろうか……体が熱い。
しゅるり、とネクタイを片手で外し、シャツのボタンを開ける。
スーツの上着を脱ぎ捨て、ソファーにぐっと体を沈めた。
先程までふらりと揺れていた体が、幾分か楽になる。
心なしか頭も痛く、気づかない振りをして目を閉じた。
意識が微睡む。
煉は迷う事なく、意識を手放した。
***
──カタン、
小さな物音が響く。
その音に眠りから引き戻され、煉は目を開けた。
元々、普段から眠りの浅い彼は、小さな音でも目を覚ます。
視界に入り込む光に、目を細める。
体を起こそうと力を入れると、ふらりと体が揺れた。
「──れん、」
消えそうなほどの小さな声に、煉は顔を上げる。
そこには、眉を下げて彼を見つめる鈴がいた。
先程の物音は、どうやら彼女らしい。
何か声を掛けようと思うも、頭が霞がかったように、億劫になる。
鈴もどうせすぐに部屋に戻るだろうと思い、煉は顔を逸らした。
とん、と鈴の足音が響く。
足音は意外にも近づいてきて、煉は目を見開いた。
普段から煉を怖がっている鈴は、全くと言っていいほど彼に近づかない。
再び、顔を向ける。
ソファーの前に膝をつき、じっと煉を見ている彼女。
小さな手が、煉に向かって伸ばされる。
ぴとり、と額に触れた。
「……あつい。煉、風邪引いたの?」
その言葉に、煉はまばたきする。
思えばこのだるさは、風邪からきてるのかもしれない。
鈴をじっと見つめると、彼女の瞳が心配そうに揺れた。
めまいがする。
これも、風邪からきているのだろうか。
煉は、目の前のその体に倒れ込んだ。
慌てて、鈴は熱を持った煉を受け止める。
鈴の首筋に額があたり、ひんやりとして心地よかった。
すると、鈴の腕がぎこちなく背中に回された。
予想外の事に、煉は驚く。
めまいが、広がる。
熱が加速する。
「…玄華さんに頼んで、薬もらってくる?」
眉を下げて尋ねる鈴。
彼女の声が、一番心地よい。
「薬は、いらない。だから、」
もう少しこのままで。
.
きゃー
あの冷静でクールな煉が
!!もうキュン死にしますよピィ様〜(笑)
ピィ様、本当にありがとうございました(´∀`)