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「ほら、気持ちいいでしょう?どうなんですか?」
古泉は、ただ握っているだけだ。動かしてもいない。
「ぅあ、あっ……くぅぅっ」
だが、本当に触れられているだけなのに、脳髄が快感でしびれて、身体が跳ねる。
背筋を仰け反らせながら、俺は喘いだ。
「ん、はぁっ、あ、ああっ」
気持ちいい、の、だろうか。
手を添えられているだけなのに。
びくびくと身体が震える。古泉の手の中にある陰茎からも、ちろちろと透明の液体があふれ出した。
俺は、こんなに敏感で堪え性の無い身体をしていたのか?
「僕、まだ何もしてませんよ?」
くすくすと笑いながら、俺のそこを見下ろす。
自分でしているときも、握っただけでこんな風になってたか?思い出そうにも、出てこない。
「すごい。びくびくと震えてますね。僕に見られているだけで、感じちゃうんですよね」
「ふ、くぅぅっ!」
感じて、なんていない。
心の中でそう強く思っていても、勃起した股間に古泉の視線を受けて、思わず唇を噛み締める。
見ているだけ、視線を向けているだけなんだ。別に弄られているわけでもないのに。
ちくちくと無数の柔らかくて小さな針に攻められているかのように、下肢の皮膚に微かな刺激を感じてしまう。おかしい、こんなの。
「……でも、見ているだけでは、つまりませんね」
「ひぐっ!うぁあ、ああっ」
古泉の発言と同時に、握られているだけだった陰茎が、ぎゅっと力を込めて絞られた。
突然与えられた強い刺激に、背筋が仰け反る。
「あ、あああッ――……っ!」
目の前が弾けたように真っ白になった。腹部に、熱い飛沫を感じる。
イっちまった……握られた、だけなのに。
生理的な涙で潤んだ視界で、天井を眺める。激しい動悸を落ち着かせるために、慎重に呼吸を繰り返しながら。
「あれ、早いですね」
古泉が、萎えたままの俺の股間を見つめた。
「これも涼宮さんの力の影響でしょうか?見られただけで感じました?」
今度は俺の顔を見ながら、話しかけてくる。
そして何かを思いついたように、笑った。
「今度は、僕が良いと言うまでイかないでください……なんて、どうですか?」
「は、ぁっ……?」
その言葉を理解する前に、制服に手を掛けられた。ボタンを外すなんて丁寧なことはせずに、遠慮なく左右に引っ張られる。
ぷちん、ぷちんとボタンが弾け飛んだ。
「……、ぁっ……っ」
「ごめんなさい。面倒だったもので。代わりに僕のを一着差し上げますから、ね」
そんな問題じゃない。
古泉は、顕になった俺の平たい胸に顔を寄せた。
「ほら、ここももう硬くなってますよ。可愛いですね」
胸の表皮に息を吹きかけながら、ちゅ、と胸にある小さなしこりにキスを落とす。
そして、舌を少しだけ出して、先端を掠めた。
「……うっ」
くすぐったい感覚に、思わず身を捩る。
「男性でも、ここは感じるものなのですか?」
視線だけは俺を見上げながら、ちろちろと乳首を舐めた。
そこが感じるものなのかどうか知りたいなら、自分で自分のを弄ってみればいい。俺に聞くな。
ちゅうう、と吸い付いてから、唇を離して、今度は乳輪に合わせてしこりの周辺を嘗め回す。
「ふぁ、あっ……あぅ」
「弄りすぎるとここ、広がっちゃうらしいですけど、どうなんでしょうね?」
聞くな、そんなこと。だから気になるなら自分の身体で試しやがれ。
自分の胸を弄る古泉の姿なんて見ていられなくて、俺は目を瞑った。
さらに与えられるだろう刺激に耐えようと、息を呑んだ。しかし、何故か古泉は俺の胸から口を離す。
そして、横たわったままの俺の身体を持ち上げた。
丁寧な仕草で、ベッドの上に座らされる。
「……」
今度は何をする気なのかと少し身構えていたら、背後からぎゅっと抱きしめられた。
「やはり、こういう行為はもっと密着してしたいものですね」
首筋に吹きかけられる息に、ぞくりと甘い痺れが走る。
古泉は俺を後ろから抱きかかえながら、片手を胸へと寄せた。
先ほどまで舌で弄っていた乳首を、指先で摘む。
「っ……」
びり、と電流のような刺激が流れる。





あきゅろす。
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