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「あ、ああッ!がッ、あぐぁっ……!」
「本当に、痛そうですね」
そう思うなら、今すぐにその手を離してくれ。
哀願するように古泉を見つめるが、俺の意見なんざ関係無いと切り捨てたこいつに、そんな動作は何の意味も持たない。
「じゃあ、僕がこう言ったらどうでしょうか。……あなたは、痛いのが気持ち良いんですよね」
何を言っているのか。この激痛が、気持ち良い訳が無い。今すぐにも解放されたいのに。
しかし、古泉が耳元でそう囁いた瞬間、ほぼ痛みしか感じなかった箇所に、焼けるような熱さを感じた。
「ぅ、ぁっ……ぁ……?」
下肢から湧き上がる熱が、じわりじわりと脳髄を犯していく。
様々な感覚がごちゃまぜになって、熱を生み出している箇所から、身体が溶けていくような感覚を感じた。
「ぁ……あ……」
先ほどまで流れていた涙が止まって、じわじわと目元に溜まっていく。
必死に酸素をかき集める口の端から、たらりと唾液が垂れていった。
「……どうですか?どんな感じがします?」
「ひぃっ」
ぺろりと耳の下の首筋を舐め上げられて、身体が跳ねる。
どんな感じがするかと聞かれても、よく分からない。
先ほどまでは痛みによって妙に鮮明になっていた意識が、今は熱くて熱くて、何もかもが朦朧としてきて、まるで夢心地に浸っているようだった。
「痛くは無くなったみたいですね」
古泉が、俺の陰茎を虐める手に力を込める。ぎり、と爪先が先端を抉る。
「あっ、ぐ、あッ!」
先ほどのような、身を削るような激痛はもう感じない。痛みは伴っているものの、拷問染みた痛みでは無い。
急所を弄る指が亀頭に食い込んでいくにつれて、だんだんと身体が前屈みになっていく。
それを、古泉が抱きとめて、自分の方へと引き寄せる。ひいひいと息を吐く俺の頬を、ゆっくりと舐め上げた。
抗う力も気力も無い俺は、ただ古泉に背を預ける。股間に与えられる攻めに、歯を食いしばった。
「あ、ああ"っ、ひ、ぃあッ……!」
かりかりと何度も亀頭の先端を引っかく。
つるりとした表皮の中にある小さなくぼみに爪がひっかかり、穴が引き攣られる。
痛い、けど、痛みとは違った別の感情が生まれる。
これだけじゃ足りない。もっと、強い刺激が欲しい。痛くして欲しい――……。
もっとまともな思考をしていたら、自分のこんな欲求に吐き気を覚えていただろう。だが、今の俺には理性なんてものは存在しないらしい。
「っあ、ぎ……!」
古泉が、俺の欲求を読み取ったのか、股間を握りしめる手を動かす。まるで、無機物でも握りつぶそうとしているかのように、人差し指と親指に力を込めて、先端のふくらみをぐりぐりと弄ぶ。
もう片方の手は既に陰茎から離されて、俺の胸を押さえて自分に寄りかかるように抱き止める役割を担っている。
その手が、また胸の飾りに触れだした。下肢を弄る手と同じように、人差し指と親指で小さなしこりを摘んで、押しつぶす。
「ひ、はぁ、んぐぅっ……」
上も下も好き勝手に弄られて、俺は喉を仰け反らせた。そこに、古泉が後ろから軽く歯を立てる。
意識がどこかへ飛んでいってしまいそうな中、唯一首筋から感じる甘さを伴わない痛みは、俺を現実に繋ぎ止めていてくれた。
何回か甘噛みを繰り返した後、アイスに舌を這わせるかのように、ぺろぺろと自分の噛んだ箇所を舐めだす。
もっと、強く噛んでくれればいいのに。それこそ、血が出るくらい。
古泉の白い歯が、俺の皮膚を破って肉に突き刺さる様を想像する。ぶるりと腰が震えた。





あきゅろす。
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