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優しい風が僕を呼ぶ


さらり。


風が僕の頬を撫でた。



君は元気ですか。
僕は、元気です。


一人でいるのは寂しくないですか。
僕は君が居なくなってから悲しくて、辛くて、苦しくて。


―ときどき、何か黒いモノに潰されそうになります。


それでも前を向いて歩いてきます。

君は僕の心に生きているから。


でも。



今日みたいに、晴れた日には。


今日みたいに、何処迄も青い空が広がった日には。


今日みたいに、やさしい風が吹いた日には。



上を向いて。

空を見上げて。



―泣くことも、させてください。


また明日から、歩きだすから。


どうか、今日だけ。



どうか。


どうか―…。



いつか、僕も君の側に逝く日が来るでしょう。


その日が来たら、


僕の名前を読んで?


そして、


「ひさしぶり」


と、二人でまた笑い合おう。



それでは、またいつか会える日まで。



涙が一筋頬を流れたとき、またやさしい風が吹いた。

さらり。


さらり。


頬の涙を拭うように。





END.


あきゅろす。
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