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忘れられない日




「明日はバレンタインだね…!」



いつものように恋愛執行部部室へと連行されたおれ。ついた途端目をキラキラした王子先輩がお出迎え




「…なんでこんなに張り切ってるんですか」

隣にいた名波に聞く


「まあバレンタインは愛の日と言ってもいいからなあ」

「そう!愛のイベントだよ!ラブ!」


いや、だからラブじゃないし!
てゆーか王子先輩には聞いてねええー!



いつものように脳内ツッコミ。哀しいな!




「で、ときにラブよ。」


なんか口調おかしいよ!?


「ラブは誰にチョコをあげるのかい?」



えーー……


「おれ男なんで一応もらう側なんですが!?」




「そんな細かい事はいいんだよ」



え、ええー…
細かくないと思います

まあ…でも外国とかでは男から花とかやるんだし日頃の感謝とかも込めてなんかした方がいいのかな…



「とりあえず哀ちゃん俺には作ってくれるよね」


名波が笑顔で言う



「いや作りませんよ」



即答する。名波にだけは絶対やらねええー!




「……いい度胸だね。花ー?」

「ふあ?」


そこで寝てた花火先輩を名波が呼ぶ


「哀ちゃんってば酷いんだよー俺と花にはバレンタインのお菓子作ってくれないんだってー」


は…?



「…お菓子…くれない…?…………。」


ユラリと花火先輩が起き上がる


「…花火、先輩…?」



「哀ーチャン…」



にこり、と笑った
あの時の花火先輩の黒い笑顔は多分一生忘れられないだろう








バレンタインなんて
…………もう嫌だ!!






END

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