雲雀がもぐもぐしてるのはすごく卑怯だと思う。何かを食べる雲雀。咀嚼する雲雀。それは何かもうすごくひやひやさせられて、いやな言い方をすれば、そういうの専門のおねえさんだって逃げ出すだろうと思わせるほどにいかがわしいのだ。
目のまえで見てる俺の理性がしょっちゅうとびそうになるのは、何も俺がいやらしいんじゃない。雲雀の所為なのだ(と思いたい)。
あの小さい口が微妙に開いてその中で何か食べ物(例えばコンビニの明太子おにぎりだとかジャムパンだとかであっても!)が雲雀の歯に噛まれて潰されて裂かれてそのまま唾液に絡められてどろどろの欠片になって雲雀の身体に吸収される準備を受ける。それを考えるだけで俺はどきどきする。雲雀の身体に吸収されるなんて。雲雀をつくる一部になるなんて!(食べ物は何て羨ましいいきものなんだ)
雲雀の口許が動くようすはすごくかわいい。もぐもぐする動き。すごくどきどきする。ちょっとよくないきもちも起こる。
多分これは本能なのだ。中二男子の切実な本能。
どきどき、どきどき。口の中が渇いてくる。指先が無意味に机を叩いたりする。
「ねぇ、昼休み終わるよ?」
もぐもぐする雲雀は何も気付いてない。無防備なやつ。
すみませんあなたの前には野獣がいます、よ。
eat me !
そういうお年頃
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