051-


校庭のすみで手を繋いだ
少しだけ背伸びした放課後
机に残した伝言
誰もいない職員室に二人きり
ざわめく教室でふと、目が合った
借りっぱなしの英語のノート
ホームルームの大脱走劇
踊り場で不意打ちのキス
人体模型に愛の告白
黒板の大きな相合い傘




含んだ水は思いの外生温かった
夕暮れの赤がやけに眩しかった
その写真は今も机の中に仕舞ってある
指先の美しさに見とれていたのは秘密だ
天窓に映る青を忘れはしない
木陰の冷たさにほっとしてしまった
硝子の向こうの君は心なしか泣いているようにみえた
結局彼女が何を言ったのかはわからずじまいだ
触れた掌の熱さをまだ覚えている
路地裏の夜に君の残像を探している




愛し方がわからない
恋し方がわからない
照れ方がわからない
喋り方がわからない
接し方がわからない
慰め方がわからない
引き留め方を知らない
気の引き方を知らない
抱き締め方を知らない
くちづけかたをしらない




おれは多分あんたが好きなんだよ
馬鹿ほどなんとやら
お前の為なら死ねるとでも言えば満足か
なんで君みたいな子を好きになったんだか
愛してるとか、そんなの絶対言ってやらない
アイスが溶けるっていってんだろ!
時計なんて見んな
すき、って言ったら、どんな顔するかな
おまえまで駄目になったらおれ、どうすればいいんだよ
目を見て話せ




突き刺したトゲ
吐き過ぎたウソ
ツギハギの歌
寂しいのは嘘。
でも、寂しくないのも嘘。
世界は嘘で出来ている
真実なんて、ほんの一割にも満たないもの
一割未満の可能性
僕の理性は行き方しれず
君の本能もゆきかたしれず







あきゅろす。
無料HPエムペ!