[携帯モード] [URL送信]
本当にあった怖い話
 
某給食会社に勤めているAは
その日も一人で、
いつもの様に遅番の仕事をこなしていた…
仕事を終え、帰り支度をする為に
休憩室に戻ってきたAは
その時妙な音を聞く…
ピーッピーッっといった感じの乾いた電子音
厨房内の乾燥機はもう止まっていたし、
音を発するモノは
本来、何一つない…
休憩室の隣は病院の栄養士が詰める事務所だ
夜間は栄養士が帰宅する時に施錠をし
中には誰も入れないハズだったし
元より
もう先輩調理師も栄養士も皆とうに帰宅している時間のハズだった
Aは少し怖くなり、
そーっと休憩室から事務所を覗いてみた
すると
事務所の扉の霧硝子の小窓に、
ぼぅっと紫色の光が揺れているではないか
Aは慌てて荷物を引っつかみ、
帰宅する用意を整えた
帰宅する為には
事務所の前を必ず通る必要があったが
ピーッという音は鳴り止まないしこのままここに居る事はAには
耐えられなかった
そろそろとドアを開け再び事務所の様子を伺う
あの霧硝子の方に視線を向けた途端ピーッという音は鳴り止み紫色の光もスーッと
闇に溶ける様に消えてしまった
「ひっ…人魂…!!」
いよいよ怖くなった
Aは一目散に
勤務先の病院から逃げ帰ったという…


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[グループ][ナビ]
[HPリング]
[管理]

無料HPエムペ!