道,純


センパイは俺を楽しませてくれる。つまらない俺の生を活かしてくれる。
それはつまり俺を愛してくれてるって事っすよね。



「俺の灰まで愛して下さいよ」
「……気持ち悪いこと言わないで下さい」
「酷いなあ、センパイには俺の灰まで愛す義務があるんすよ。」

俺を愛してくれるセンパイには義務があるんすよ。俺みたいな化け物は執念も嫉妬も人間より深いんでね、身が朽ちて骨になっても灰まで愛してくれないと念が報われないんす。誰しも安らかに死にたいでしょ、人間も化け物も。

「義務?何故僕に課せられるんですか…」
「分からないんすか?」
「分かりません」

それは分からないんじゃない、気付いてないだけっす。センパイはもう俺を愛して下さってるんすから、その事に早く気付いて下さいよ。

「じゃあセンパイが分かるまでは死ねませんねえ」



もし俺が死ねたら、センパイが生きている内に死ねたら。



まで愛してくださいよ。
(いっそ喰べてくれたらいい。)













あきゅろす。
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