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「お前はアイツを甘やかし過ぎだ!」

書類に目を通している団長の幼馴染みを見つけてビシッと指をさして言ったら、ジェイルはこちらを軽く一瞥しただけでまた書類に視線を戻した。

「それだってアイツが放り出して行った書類だろう!」

出来るだけ視界に入るように机の前に移動して言ってみても、ただ黙って書類を見つめるだけだ。

「全く…アイツは団長としての」
「……俺は」

ブツブツと団長の事を言っていると、突然ジェイルが口を開いたので驚いた。

「アレクの望む事をする、アレクが欲しい言葉を与える、依存していると言われてもいい、俺の言葉に笑顔を向けてくれる事が…それが心地いいんだ」
「なんだよそれ…じゃあ、アイツが間違った事しようとしても肯定するのか?」
「アレクは間違った事なんてしない」

きっぱりと言い返されて、思わず口を噤む。

「…お前はアレクとリウとマリカ…シトロ村の人以外はどうでもいいって顔してるもんな」
「……」

反論するでも無く涼しい顔をして書類から目を逸さないジェイルに胸の辺りがモヤモヤしてきた。

「ジェイルー!ちょっと手伝ってくれない?」
「ああ」

そこにマリカの声が聞こえて来て、やっと書類を机に置いたジェイルがドアに向かって行くのを目で追う。

「…勘違いをしてるみたいだから言っておく」
「え?」

部屋から出て行く直前に立ち止まり、振り向いたジェイルに思わず間抜けな声が出てしまう。

(流石に、この城の人達皆がどうでもいい訳じゃないか…)

そう思った俺は、次に発せられた言葉に頭部を鈍器で殴られたような衝撃を覚えた。

「俺は、アレク以外どうでもいいんだ」
「なっ……」

口端だけを上げた笑みに、お前がどれほどアイツを想おうと、俺の想いには決して敵わない。

そう言われた気がした。





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ユアメモリーズオフGSのbadendに思わず萌えて書いてみました
だって置鮎が…(笑)




あきゅろす。
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