邪魔者は…
アイツは鈍感だから、ストレートに伝える事にした。
「お前が好きだ」
「は…?」
「だから!お前の事が…!」
「うわ!何だよ!急に抱き付いてくんな!」
「お前がわからないのが悪い!」
「俺のせいかよ!」
「何をしてるんだ」
「ジェイル!ロベルトがおかしくなった!」
「オレはおかしく無い!」
他の奴が来たせいでバツが悪くなり、抱き締めていたコイツを突き飛ばして走り去った。
「クソッ…」
この城に人が来ない場所があったかとウロウロと探し回る俺は傍から見れば滑稽なんだろう。
「ったく…何なんだロベルトの奴…!いつも俺に突っ掛かって来るクセに…!」
「…嫌だったのか?」
「男に抱き付かれて嬉しい訳無いだろ!気持ち悪いって!」
「そうか……それなら良かった……。そうだ、畑の手伝いの依頼がまた来てたぞ、特にロベルトに手伝って欲しいそうだ」
「ロベルトってそんなに畑仕事が上手だったのか…じゃあ早速モアナのとこに行って来る」
「ああ、行って来い」
バタバタと走っていく幼馴染みを見送る
「さて、邪魔者がいない内に手を打たないとな」
気持ち悪いと言った君の…
君の顔が耳まで真っ赤だったから
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