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  ―酷い片隅―






梵天、貴方は優しすぎるんです。

「ねぇ、貴方本当に私のこと好きですか?」

「……何いってるんだい?今更聞いてどうする」

「ですよねぇ…すみません」

「嫌いなヤツとこんなにいっしょにいるほど俺は気が長い方じゃないよ」
いつも嘘ばかりついて。

「あはは、それもそうですね…」



あ、今鼻の頭掻きました?
私知ってるんです。貴方嘘をつくのが下手で、いつも嘘つく時は鼻の頭を掻いたり唇をさわったりするの。

気付いてないとでも思ってました?
これでも四六時中貴方といっしょにいるんですから。貴方の表情も行動パターンも食べ物の好みもよく見るテレビ番組も、全部頭が勝手にインプットしているんです。

それを話したら、異常だよ…って貴方、笑うんでしょうか。


ほんとは貴方はあの人が好きなのに。

私なんかに構わなくてもいいんですよ?



それでも、

「梵天」


「今度は何?」



「ごめんなさい」


それでも貴方を解放してあげられない私は、やはり弱い人間なんでしょうか。




「…銀朱」



「なんですか」



「愛してる」






「…私も、」














(今ここで私を殺したら、貴方は楽になれるのに)






■□■□■□■□■□■□■


被害妄想銀朱(^^
たしかに梵天は他に好きな人がいたけど、いっしょにいるうちに銀朱を好きになった……とかだといい(・ω・)



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