「……銀朱、」 「はい?」 「……何で黙ってたんだい」 「何がです?」 「惚けるな」 ここに入って、早三か月。 別に只の疲労だろうと思っていたけれど、どうやらそうではなかったようで。 「なんの病気な訳?」 「さあ、知りません」 「知らない…って、どういうこと」 「別に知ってどうなる訳でもないですし」 「………」 少し怒っているのか、顔が険しい。 にこ、と笑ってみたら、こっちをキッと睨んだ。 だって、言ったら貴方、気を遣ってお見舞いに来たりするんでしょう? 別にそういうの、要らないんです。 「別、に…貴方に知らせるほどでもないかな…って……」 「なにそれ」 やっぱり、怒ってる。 [グループ][ナビ] [HPリング] [管理] |