聞きたくない聞きたくない。今は幸せな言葉だけ纏わせて。
―傷つかない予防線―
「シカマル」
「…………」
「おーい、シカマル?」
「…………」
「……シカマル!」
「…ん?」
アスマの声がした。
俺は縁側に座って外をずっと見てた。
「一回で返事しろっての」
「え、何回も呼んだのか」
無視していた訳ではなかった。
ただ聞こえなかったのだ。
理由は簡単。
手で自分の耳をふさいでいたから。
「さっきからお前は耳塞いでなにやってんだ」
「物思いに耽ってんだよ」
「ほんとお前老けてるなぁ……;」
「音がない世界は幸せだから。
なんでか分かるか?熊さん」
老けてるって言葉がひっかかった。
もうそれだけで、泣きそうになる。
アスマ、て呼べなかった。
「んー…分からねーな」
「ちゃんと考えてねーだろ」
「あ、バレた?」
笑顔でこっちをむいたアスマ。
また耳を塞ぎたくなる。
アンタのその声が、
アンタのその口が俺に別れの言葉を紡ぐ、そう遠くない未来に。
アンタの笑顔と煙草の香りだけで充分だ。
「アスマ、好きだから」
多分アンタは俺を見放すその時も笑ってるんだから。
(愛してたよ、アンタの10倍は)
■□■□■□■□■□■□■
アスシカ好き……(・ω・`)
なんでアスマ死んじゃったんだろ…
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