夏だからとか、そーゆーんじゃなくて
―体温で沸騰―
「………」
朝だった。
時計を見ると朝の10時。
任務は10時半からだったよな確か。
昨日アスマが将棋やらねーかなんて言ってくるから悪い。
明日の任務は遅めなんだろ?なら大丈夫だ、と俺を上手く丸め込みやがって、結局夜6時から将棋して、それから1時間でアスマが10回目の根をあげた。
将棋をしてたのは結局その1時間だけだった。
そのあとは、アスマお手製のカップ麺(湯を入れるだけ)を食べて風呂入って。
んで寝ようと思ってたら押し倒されてグダグダと暑苦しいことして、んでもっかい風呂入って寝た。
このおっさんの大丈夫だ、なんて信用できないって俺が一番知ってるはずだったのになぁ。
ひさしぶりだったから、まあいいかと思ってしまったんだ。
「………あすま、朝」
隣でぐうぐう寝てる熊はなにをしても起きない。
こしょばしてみても全然起きないし、頬を抓ったらその手を握られてしまった。
「…アンタ、起きてんじゃねーの?」
「………」
返事はない。
マジ寝てんのかシカトしてんのかは知らねーけど、なんかムカついた。
から、鼻を摘んでやった。
もともと口も半開きだったからあんま意味ねーかなと思ってたけど、20秒くらいそのまま摘んでたら、フガフガ言い出して…
「…ふがっ!!!」
「…っう、わ!!!」
いきなりパチっと目を開いて凄い雄叫び(ってか豚の真似みてーだった)をあげた。
びっくりして手を放してしまった。
「…………こら、シカマル」
「…アンタが起きねーからワリィんだろーが」
「今何時だ?」
「10時…5分」
あと25分しかねーじゃん、といったらあと25分あるって言えとかなんとか。
「アンタとは違うから、よーいに時間かかるんだよ」
「髪しばるくらいだろ?」
「だからそれがめんどくせーんだよ」
「まあ、たまには」
「……は?」
アスマの手が俺の腰に回ってきた。
そのまま俺はがっちりと拘束されて。
「…アンタ何やってんだよ」
「ちょっとくらい遅れたって問題ねぇよ」
「そーゆー問題じゃねぇ!ってか、放せって…」
アスマに触られてるところが熱いなんて。
俺も重度だと思う。
昨日は一晩中肌を重ねてたのにまだ足りないなんて、我ながら貪欲だ。
「あー、もー………」
「ゲンマには俺から言っといてやるから」
「怪しまれんだろーが」
熱い。
真面目に熱くなってきた。
いや…暑い、か?
もうどっちでもいいや。
「あすまー、俺今さ、湯沸かせそう」
「………はぁ?」
あっつい。
この際この熱を水沸かすのに使おう。
台所からヤカンでも持ってこよう。
あ、そのついでに俺の貴重な時間を奪ってやがるこの髭上忍の頭に沸かす前の水でもぶっかけてやろう。
とりあえず、5分だけこのままでいてやるか。
思い直した俺はアスマの脇下に潜り込んで二度寝という名の浅い眠りについた。
(あ…………寝過ごした…)
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gdgdですみません(・ω・`)
アスシカブームとーらいしそうです!
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剥製は**する 様
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