―いたいの―
「こんばんわ」
「今日も不健康そうな顔してるね、銀朱」
「まぁ、失礼ですね」
夜は確かに暗くて、本当は貴方の顔もちゃんと見えないので昼に会いたいのだけれど。
私が外に出られないのだから仕方ない。
今日は何日ぶりだろうか。お互いに身分や立場があるから、毎日会うことは出来ないのだ。
「一体今日はなんのお話しを?」
「さぁ、たまには君も考えなよ。君の部下の失態やら君の痴態の話やらいっぱいあるだろう?」
「じゃあ今日の食事の献立の話でも」
「それ全然興味ないんだけど」
たまに会うくらいでいいのだ。彼との会話は楽し過ぎるから。
楽しすぎて、なにもかも捨ててずっと貴方といたいと思ってしまうから。
「私はここからでるつもりはないですよ?」
「知っているよそんなこと」
「私はみんなが大好きなんです、真朱も鶴梅も」
「…知ってる」
「私、貴方と共に行けませんけど」
行けませんけど、それでも
「それでも、愛してくれます?」
私は貴方を愛してるんです。
でも貴方はきっと私を愛さない方が幸せになれるんです。
でも、私は貴方に
愛して欲しいんです。
「愚問だね」
「言うと思ってました」
「俺は死んだら君の守護霊になるよ」
「あら、妖って守護霊なんかになれるんですか」
「なるんだよ」
だから貴方が好きなんです、梵天。
「愛してるなんてありきたりだろう?」
「私は好きですよ」
「銀朱、憎いほど愛してるよ」
「まあ、怖いですねぇ」
(私は狂うほど愛してますよ、梵天)
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即興で書いたです(^^
私は原作沿い書くと暗くなりがちなので…ふふふいつも最後を四苦八苦です(・ω・)
ちなみに題名の「いたいの」は『痛い』ではなく『居たい』です。
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