「…あ……ッ…ふぅ…」 ミッションの無い時は、こうやって躯を繋げ合う。 求めればキスを交わし、お互いの舌を絡め合わせ、熱い息が漏れる。 でも、この行為に愛などは無い。 ロックオンが、自分に本気でないぐらい分かって居た。風変わりな自分を、興味本位で抱いて居るのだと。 「…ン…はぁ…っ…」 ただ人を殺すためだけに生まれてきた自分が、そのために改造された自分が……、幸せになれることなど、出来ない。ましてや愛されることなんて。 「あ…ん……そんな処……」 「……アレルヤ」 汚いと、下品だと。 罵って、嘲け笑って、痛いけれど愛撫のない行為の方が、いっそ楽なのに。 頬を撫でるその手が、 自分の名を呼ぶその声が、あまりにも優しくて、温かくて、……誤解してしまう。 “愛されている”…と。 「あぁ…奥……ッ…」 足を折り曲げられ、深く繋がる。 『くちゃ くちゃ』と、卑猥な音が辺りを支配する。 「アレルヤ、アレルヤ……」 「いやぁ…ン…ヤァ…」 名を呼ばれるたびアレルヤの内部が収斂し、ロックオンを奥へ奥へと導く。卑猥な水音と喘ぎ声が混ざる。 「……愛してるぜ、アレルヤ。愛してる。」 「あぁ……ロックオンッ……ぁぁああ!!」 想像もつかない。 それでも二人で躯を繋げられるのは、そこに、愛が存在するからだ。 [グループ][ナビ] [HPリング] [管理] |